焦らす、という発想はありませんでした。ただそこへ指を伸ばす勇気がなかった。
手は下の毛の際を伝う様に下腹部を通り、脇腹から胸へしっとりとした肌を感じながら掌を這わせた頃、ちらと鏡越しのi姉さんを見ると目を瞑っている様でした。
感じさせたなんて自惚れすら浮かびませんでしたが、その表情がいやらしく見え、乳輪へと指を這わすと、乳首を一撫でし……再び脇腹から腰、太腿を通り内腿、鼠径部へと這わせ、下腹部へ至ると今度は少しだけ手の位置を下げ、しょり、しょり……と陰毛の感触を確かめます。
恐らく野放図になっているだろう下の毛がなんともインモラルに思え、しかし秘所へ手を掛ける勇気は相変わらずなく……そのまま鼠径部へと侵入しようとした頃です。
ん……と色っぽい声を出したかと思いきや、そろそろ上がろうか、と手を払うと、自ら周辺の泡を集め秘所を一撫で、二撫で、でしょうか。さっと洗うとシャワーを手に取り一気に流してしまいました。
正直、もっと触っていたかったのですが……
ついでに自分も涎を垂らしたムスコを流すと、ガラッと扉が開き夢の空間?は終わってしまいました。
身体を拭いていると、下着だけは脱衣所にあるのか引き出しを開けパンツを取り出し穿くと、ちょっと待っててね、とトップレスのまま脱衣所を出ていきました。
確かに着替えが無いとやっと気付き、大人しく待とうと、そのつもりでいたんです……が、先程i姉さんが開けた引き出しがどうしても気になり……
一応悩んだんですよ。流石に拙かろうと。いやでもこう、なんというか、出来心というか……つい、開けてしまうじゃないですか。つい、です。つい。
※元投稿はこちら >>