僕「多分、12千円くらいですかね」
女性「えー、タクシー降りるとき手に持ったと思ったんだけどなぁ。
タクシーに置いてきちゃったんかな・・・・」
僕「まず、ひとつは玄関口を探す、それから鍵やさんに頼むか、明日ダメもとで
管理会社さんに電話するか、ですね。」
女性「玄関口、降りたところに落ちてるかなぁ・・・」
僕「見に行ってみますか。手伝いますから。」
それから30分程、雪が吹きつける玄関口を探しましたが、
僕「雪に埋まっちゃってると思います。雪が解けたら出てくるかもしんないですけど。」
女性「えー、どうしよう・・・最悪・・」
僕「とりあえず、寒いから戻りましょう。遠慮しなくていいんで。」
それから、部屋に戻り、
僕「すいません、ちょっとお風呂入らせてください。これ、どうぞ。」
そういってチンした甘酒を渡しました。(ただ、半分は今日飲むつもりだったどぶろくですけど。)
お風呂から上がると、うたた寝している女性のコートをハンガーに掛け、毛布を膝に掛けてあげると
目を覚まして
女性「すいません。迷惑かけて・・・」
僕は、熱燗とどぶろくをレンジで温めて、エイヒレを焼いて、どうぞと女性に勧めました。時間は
4時くらいで雪と風が更に強くなってました。
僕「よかったらお風呂、足だけでも着けて。」
女性「いやいや、大丈夫です。大丈夫です・・・」
多分、お風呂に入りたいだろうに、と思いつつ、1時間程いろいろ話をして
女性は美容部員で仕事は昨日までで、今日は職場の帰省しない同僚達と飲み、初詣、カラオケの
コースだったらしく、
女性「朝になったら友達のうちに泊めてもらう。」
と言って、熱燗が効いたのか、私がわざと無言の間をつくると、ゆらゆらと船を漕ぎ始めました。
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