11月中旬。
早いもので、やす君と付き合い始めてから一ヶ月が経ちました。
平日は、放課後にアルバイトのない日に会ったり、週末はどちらかの家に泊まったりと少しずつ付き合い方のルーティーンが定まっていきました。
姉に紹介した時も「いい子だね」と言ってくれ、関係は順調です。
そして、生活リズムにも変化がありました。
それは、私の中学の卒業アルバムを見せた時のことがきっかけです。
その頃の私は、今よりも痩せていてそれを見たやす君が「モテたでしょ?」と聞くので、正直に「告白されたことはある」と何の気なしに答えると、少しだけ嫉妬をしたようでした。
それを聞いて「絶対に痩せる!」と決意します。
嫉妬をしてくれるやす君の為に少しでも、可愛くなりたい。それが、せめてもの報いのような気がしました。
調理師専門学校のため毎日、継続して一日の摂取カロリーを計算通りに抑えるのは難しそうだったので、毎日走ることにしました。
一日の目標は5キロ。
初めは、なかなか一度に5キロ走ることができなくて・・・朝晩に分けて走ったりもしました。初めの方こそ、雨で走れない日があると「ラッキー!」と思ったりもしたのですが、徐々に慣れてくると雨の日は「ツイてないなぁ・・・」と思うようになっていました。
傍目からは、まだまだ分からないかも知れないけれど毎日体重計に乗るのが楽しみです。
雨で走れなかった日の翌日は「昨日の分!」と朝晩に5キロずつ走る日もあったりと、我ながら本当に一生懸命だったなと思います。
前に、やす君が家に来た時に「可愛い」と言った通販カタログに載っていた下着を着てあげたいし。
私も痩せたら一緒にプリクラを撮りたいというのが強いモチベーションになっていました。それに、やす君の友達に会った時に「恥をかかせられないな」というのもあって毎日続けることができていました。
会えない時はもちろん寂しいけれど、会えない時にこうやって頑張ってる自分をちょっと好きにもなれました。
まだ、一ヶ月だから当たり前なのかもしれないけれど、すべてが上手くいっています。
ある日の放課後。
私はアルバイトもなく、暇を持て余していたので普段はあまり行かないCDショップへ行きました。
やす君は音楽が好きで、特にTVには出ないようなメロコアと呼ばれる激しいロックが好きで部屋にもCDが沢山あります。この頃には、私もやす君が好きなバンドの名前を幾つかは把握していました。
何となくそのコーナーへ行ってみると、やす君がヘッドホンで試聴しています。
(あれ、今日はアルバイトのはずなのに・・・)
私にはまだ気付いていません。
後ろからそーっと近寄って、左肩をポンポンと叩きました。振り返ります。
私の顔を見るやいなや
「わぁ!?」
声を出し驚いて、ヘッドホンを外します。
「今日バイトは?」
「急にシフト変わってくれって言われて、休みになったんだ」
「そうだったんだ?教えてくれてもよかったのに・・・」
「ごめん、ごめん・・・。友達と予定とかあるかもしれないし、それキャンセルさせちゃったらトモミの友達にも悪いかなぁって」
「そういう時は、ちゃんと言うから大丈夫だよ」
「そっか。ごめんね」
「この後は何かあるの?」
「別にないよ。本屋に行こうかなぁと思っていたくらい」
「そっか、じゃあ私もお供しようかな」
「本当に?ラッキー(笑)」
「何の本買うの??」
「うーん、安部公房かな」
「すっかりハマってるね(笑)」
本屋に行って、お目当ての文庫本を購入した頃には18時を過ぎていました。
この頃はまだ、取り決めをしていた訳ではありませんが暗黙の了解で平日はお泊りしていませんでした。
ただ今日は、せっかく偶然会えたのもあり、このままサヨナラするのがなんだかとても寂しく感じます。
「今日、行っちゃダメ?」
「え?でも明日学校は?」
「やす君んちから行くよ」
「大丈夫?少し遠くなるんじゃない??」
「大丈夫、大丈夫!」
「本当に?」
「うん。」
「じゃあ・・・来る?」
「うん!!」
一旦、着替えを取りに私の部屋に寄ってから夕飯の食材を買いにスーパーに行きました。
買い物かごに食材を入れてレジに向かおうとした時、やす君が突然「あっ!」と発し、レジの方向とは違う方へ歩きだします。
ついて行くと、耳元で
「ゴム買わなきゃ」
そう言って、ちょっと微笑みました。そして
「どういうのがいい?」
やす君は、パッケージにイボイボとかゼリーとか表記されているコンドームの箱を見ています。その段の一つ下に12個入3パック1200円のコンドームがありました。私はそれを指して
「安いし、こういうのでいいんじゃない?」
「あぁ、本当だ!これ安いね」
やす君は、それを手に取り買い物かごに入れました。
家に着いてからは、私の出番です。
買ってきた食材を調理して夕飯の準備に取り掛かります。
やす君も出来る範囲で手伝ってくれるので、短時間でのご飯になりました。
「おいしい、おいしい」と言って食べてくれるので、作りがいがあります。
夕飯を多めに作って、食べない分や余ったものはラップをして冷蔵庫をいっぱいにするのが私のささやかな喜びです。
その御礼と言って食べ終えると、いつも「ゆっくりしてて」と片付けをしてくれて、その間に私は「○○は早めに食べて」とか「○○は日持ちするから、○○日頃まではOK」とポスト・イットに書き込んで部屋のテーブルに貼っておきます。
そして、お風呂までテレビを観たり、CDを聴きながら談笑します。たまに、やす君が宿題のレポートを書いている時もありますが。
やす君の部屋のお風呂は狭いので、一緒に入るのは二回に一回ぐらい。
この日は別々に入りました。
この一ヶ月の間に常備するようになった部屋着でシングルベッドで一緒に寝ます。やす君が電気を消してから、先にベッドで待つ私の隣に入ってきます。
私の首の下に左手を入れて腕枕からのキス。
これも、この一ヶ月の間にできたルーティンです。
キスをしながら、やす君の右手は私の部屋着の中に・・・。左胸を揉んでから乳首に移動してきます。
「っう・・んぁっ・・・」
お隣さんに聞こえないように、吐息に混ぜます。
部屋着を脱がせられてから仰向けにされ、やす君が覆いかぶさってきます。
両方の乳首を、コリコリとされ、舌でも転がされてからチュウチュウと吸われます。
お互いにもう、互いの趣向や感じさせ方を理解しつつあります。
乳首を吸われながら、下着の中に入ってくる右手。
「んんっ・・・」
それを待っていた私。
私の具合を手に感じ取って喜ぶ、やす君。
「明日、これ履いて行くんだから汚せないね」
と言って、いつもよりも早く下着を剥ぎ取られます。
中指と親指でクリトリスを摘むようにされると私が悦ぶ、と覚えたやす君は今日もそれをしてくれます。
私は声が出ないように我慢しますが、どうしても少し漏れ出てしまいます。
やす君は中指を挿入します。そして嬉しそうに
「トモミ、すごい濡れてるね」
「んんぅ・・二本はやめてね。声出ちゃうから・・・」
「分かってるって」
私のおまんこからはクチュクチュと音がしています。
凄く敏感なところを強く刺激されて体を私がピクっとさせると、指での愛撫が終わります。
そして、やす君が枕元まで戻ってきて
「気持ち良かった?」
これもルーティーンの一つになりつつあります。
聞かなくてもいいのに。分かっているくせに。
そして、いつもここからが私の番です。
やす君の両乳首を同時に両手で軽く刺激してあげます。それから片方はそのままに、もう片方を舐めます。
やす君は時折、体をピクピクさせながら感じています。とっても乳首が敏感なやす君。
そして、舐められ唾液で濡れている乳首を指で転がされるのが弱点。ピクピクさせる頻度が上がります。そうなってくると、やす君は決まって
「トモミ・・・しゃぶって」
「うん」
ズボンと下着を脱がせて、おちんちんの先っぽをペロペロとしてから裏筋を丁寧に舐めてあげます。もう暗闇に目が慣れてきているので、うっすらと見えます。
やす君はフェラチオの最中は必ず目を瞑って感じています。
それから、おちんちんを口に頬張ります。
両手を伸ばして乳首を弄ってあげながら、わざと、いっぱい音をさせて。
「ううっぅ・・はぁっ・・・トモミ、凄い気持ちいいよ・・」
徐々に頭を振るスピードを上げます。
「あぁっ・・・トモミ・・もう挿れたい・・」
その言葉で私はフェラチオをやめますが、すぐに挿入にはなりません。
仰向けにされ、クリトリスをしゃぶられながら指を一本挿れられ・・・
「んんあっ・・・っんぅっ・・・」
そういう吐息を漏らして循環液が溢れてから、やす君はコンドームを装着します。
おちんちんの先で私の入り口を何度か撫でてから
「トモミ、挿れるよ」
「うん・・・やす君の大っきなおちんちん、ちょうだい・・」
やす君がこういう言葉に喜ぶのも、この一ヶ月で知りました。
やす君のおちんちんが挿りきってから、キスをします。
そして、ゆっくりと動きはじめます。
私は、毎回腕で口を塞ぎます。少しでも漏れないように。
途中で、やす君に抱きかかえられるようにして上体を起こされます。それとは逆に、今度はやす君が私の足の向きへ上体を寝かせて、抜かずに体位を変えます。
まずは、ゆっくりと上下に動いて、徐々にその動きを速めて胸の揺れが大きくなる頃、やす君が下からそれを鷲掴みにしたり乳首を指で擦るようにしたり・・・。
私は、動きを前後に変えます。
やす君と付き合ってから騎乗位を覚えましたが、前後の動きだと自分の敏感なところにおちんちんが当たります。
「ああぁっ・・・んんぅ・・ああぁ・・」
自分で動きながらも、どうしても少し声が出てしまいます。
やす君が上体を起こして乳首を舐められるともうダメです。
普段の会話ぐらいの声の大きさになってしまいそう・・・。
ただ、やす君もそのボーダーラインは守ってくれます。
私を背中側に倒すように寝かせてから、また正常位。今度も抜かずに体位を変えます。
一度目の正常位とは違い初めから、ややスピードを速くおちんちんを出し入れされます。
私も感度が高まりきっているので腕で口元を塞ぎますが、それでもやっぱり少し漏れます。その漏れを最小限に抑えつつも
「んあっ・・はぁっ・・・やす君・・」
「トモミ・・・」
どんどん動きが速くなります。
「はっ・・んん・・あぁっ・・んんぅっ・・・」
「あぁ・・トモミ・・・イキそう・・イッていい?」
「うんぅっ・・んあっ・・」
やす君が更に全速力になります。
「っはぁ・・ああんぅ・・ううっ・・・」
「ああっ・・トモミ、イクよ・・イクぅっ・・・」
「やす君、いっぱい出してっ・・・あぁっ」
やす君のおちんちんが私のおまんこの中で痙攣するのが分かります。
放出しきった後で、やす君は私から抜きます。
そして、そのまま私のおまんこを口で綺麗にしてくれます。
私のお汁とやす君の舌で「ヌチャっ」と粘着質な音がします。
一通り綺麗にしてもらったら、今度は私がやす君のコンドームを外してあげてから、お口でお掃除です。
する前よりもヌルヌルとして独特な匂いがするおちんちんを綺麗にしてあげます。
私達はこの頃、この「した」後のお掃除が好きでした。
学生で生ではできない分、その想いをこの行為に転嫁させていたのか・・・それとも、お互いそういう癖だったのか・・・まだ判断はつかなかったけれど。
そうして、お互い満足感を得ていました。
この後にやす君に腕枕をしてもらって裸で寝るのが、この一ヶ月でできたお泊りした時のルーティーンでした。
まだ一ヶ月しか付き合っていないのに、いろんな”習慣”が一つ一つ増えていくことに喜びを感じています。
きっとこの先、その習慣も徐々に変わっていくだろうけど、それを二人で楽しめていけたらいいなと淡い期待感があります。
~続く~
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