1月中旬。
成人式を終えて、実家から帰る際に母から「彼氏にあんまり迷惑かけないようにね」と言われると、父から
「少しは飲めるようになったのか?」
と尋ねられました。
「うん、少しだけね」
「そうか」
それだけでしたが、父からやす君のことを聞かれるのは悪い気はしませんでした。
私は成人式が終わった後は中学校の時の友達数人と食事に行きましたが、やす君は地元の中学校には通ってなかったので特にそういうこともなくすぐに帰宅したそうでした。
それは少し寂しそうです。
帰ってから
「なんにもなかった?」
「うん」
やす君が危惧していたのは、成人式で元彼との接触でした。痩せた私を見て、また私のことを・・・と心配していましたが、そんなことはまるでありませんでした。
それを伝えると、ぱあっと表情が明るくなります。
「そんなに心配だったの?」
「もともと、トモミのこと好きだったわけでしょ・・・」
「そうかもしれないけどさ、心配しすぎだって(笑)」
万が一、声を掛けられたところで復活するようなことはありません。それが分からないのかなとも思ってさえしまいます。
「そうだ、トモミ前にさ成人式までは髪切れないって言ってたけど・・・」
「あぁ、そんなこと言ったね」
やす君が前に「ショートカットにして」と言っていたことを思い出しました。
私は自分の髪で出たかったので「成人式までは切れない」と言っていたのですが、まさかそれをすぐに言われるとは思っていませんでした。そんなにショートにしてほしかったんだと気付きます。
「いつ髪切る?」
「えぇ!そんなに、すぐなの?」
「だめ?」
「だめじゃないけど、そんなにすぐなんだと思って」
「楽しみにはしてたから・・・」
「そうなんだ(笑)んん~じゃ、考えておくね」
「うん。楽しみ」
私はふと閃きました。
「ねぇ、やす君も髪切らない」
「えっ、俺?」
「うん、やす君もちょっと短くしてみよ!」
「短くするの?」
その表情は明らかに不安そうです。
「そうそう。ワックスとかつけてちょっと立たせてみたりとか」
やす君の部屋には整髪剤の類はありません。
「なんて頼んでもいいか分かんないよ」
「じゃ、今度雑誌買ってくるよ。それ見て決めよ。あっ、一緒に美容院行こっか?」
「美容院なんて行ったことないよ」
「一緒に行けば大丈夫だって」
私は強引にそれを決めてしまいました。
その数日後には実際に雑誌を買って「これがいいんじゃない?そっちがいいかな?」とやす君と相談して決めました。やす君も女性誌を見て「これがいい」といくつか候補をあげてくれたうちから私の髪型も決まります。
私としてはさながら、お昼のワイドショーの「旦那改造計画」気分で、楽しいです。
後日、雑誌を持参して2人で美容室へ行きました。
やす君は担当してくれるお姉さんの美容師さんに「彼女さんと来られて仲いいですね」と言われて恥ずかしそうにしているのが見えました。
私はいつもの美容師さんです。ショートカットにすることに対して「本当にいいんですか?」と少し惜しそうにしていますが「お願いします」と答えてます。
しばらく経つと、やす君ご要望の髪型になりました。その頃には、やす君も髪を切り終えていて、短くなった髪を無造作にセットしてもらった髪型は今風でかっこいいです。どうやら、美容室でワックスも購入したようでした。
「おまたせ、どう?」
「うん・・・」
美容室で周りに人が居るからか、感想を言ってくれません。
店を出てから、やっと
「やっぱり、いいね」
やっと言葉少なに感想を言ってくれました。
「やす君もかっこいいよ」
分かりやすく照れています。
私達は手を繋いでやす君の部屋に向かいました。
帰宅して即、やす君にこちら側に向いてもらいます。私はカバンからドラッグストアで買ってきたアイプチを出しました。
「ねぇ、これしてみていい?」
「えっ?なにそれ??」
「アイプチだよ。二重にするやつ」
「え?それ俺にするの??」
「うん。一回だけお試しに(笑)」
「痛くないの?」
「うん、大丈夫だと思う」
私は使い方を読んでから、やす君の瞼にそれを試します。
「痛くないでしょ?」
「うん・・・」
プチ変身の完了です。
短髪で無造作に立った髪に二重のやす君。私の予想を完全に上回ってしまいました。
その変わりように、照れて少し笑ってしまいます。
正直なところ、こちらが緊張してしまいそうです。
「どう、やっぱり変じゃない?」
鏡を見るやす君は、違和感と私の笑みに少し不安そうです。
「ううん、すごいかっこいいよ」
「本当に?変じゃない??」
「本当だよ」
少し安心したようですが、何度か瞼を触り感じる違和感を気にしています。しばらくすると、それにも慣れたようですが、今度は何度も鏡でその髪型を気にしています。
「どうやって、セットするかも教えてもらった?」
「うん。でも、できるかな?」
「慣れれば大丈夫じゃない?」
「ちょっと練習が必要かな」
「そうだね」
どうやら髪型には大満足のようです。
「短くしてよかったでしょ?」
「うん。トモミもいいよ、短いの。本当に」
「そう?」
「うん。似合ってるよ」
「ありがと。やす君もね」
やす君の顔がどんどん近づいてきます。いつもの行為のはずなのにドキドキします。
キスを終えてから
「なんか緊張しちゃった・・・」
「俺も。トモミ本当に可愛いよ・・」
「うん、やす君も・・・」
もう一度、唇を重ねます。
「ねぇ、しよっか・・・?」
私から言ってしまいました。
「うん」
やす君が返事をしてから、私の衣服を下着も含めてすべて取りました。そして、裸になった私を眺めます。
「ちょっと、そんなに見ないでよ」
「いつもと違うから・・・なんか見たくて・・」
「やす君も脱いでよ」
やす君が下着だけを残して脱ぎました。
「それも」
やす君が下着も脱ぎます。
ベッドに座りキスをしながら、もう大きくなっているおちんちんを握ります。
やす君も私の胸を触ります。
そのまま私は寝かされます。乳首を舐められながらクリトリスを触られます。そこには、いつもとは違うやす君がいます。
「んんんぅっ・・・」
「トモミ、もう凄いよ。指挿れるよ」
やす君の指が挿っています。ゆっくりとかき混ぜるように中をグルグルとされました。
感じる私の顔を見て、やす君は
「トモミ可愛いよ」
「恥ずかしいから、そんなに見ないでよ・・・」
「やだ、可愛いから見る」
「もう・・・」
やす君は私の顔を見続けながら、おまんこの刺激を強めます。
「んんぁっ・・はぁぁ・・・ぅうっ・・」
やす君の部屋なので、お隣に漏れないように気を配りますが漏れてしまいます。
やす君もそれを察したのか、今度は俺のも攻守交代です。
すぐに仰向けになった、やす君のおちんちんを咥えました。
いつもフェラチオの時は目を瞑って感じているやす君ですが、今日は首を立てるようにしてこちらを見ています。
そのうちに、やす君が一旦私にやめさせて立ち上がります。そして、また咥えるように言われます。言われたとおりにおちんちんを咥えます。やす君の顔を見ながら。
「あぁ、トモミ可愛い・・・気持ちいいっ・・」
私も、頑張ってジュポジュポっと沢山音が出るようにします。
「ううぅ・・あぁ・・・」
私を見ながら感じてくれるやす君。
いつもとは違うからか、より可愛く思えます。
「ねぇ、トモミもうしよ」
「うん」
「上になって」
「いいよ」
私はやす君に跨ってコンドームを着けたおちんちんを挿入させて、上下に動きます。
「あぁ・・・やばい。トモミ超エロいよ・・」
「ううぅ・・んんっ・・」
「やっぱり、ショートいいよ・・・興奮する・・」
「もぉっ・・・んんぅ・・」
動きを前後に変えます。
「やす君、おっぱい触って・・・」
「もうちょい、おっぱい揺れてんの見たい」
「もぉぉ・・・ぅうっん・・」
私はもっと揺れるように動きを強めます。
「あぁ、トモミほんとにエロい・・・」
「んんんぅっ・・・ぁああっ・・」
まもなく、やす君がイキそうになって私の動きを制止させます。
「イッてもよかったのに」
「まだイキたくないから・・・ねぇトモミ、ゴム取っていい?」
「うん、いいよ・・・」
やす君は私から抜いてコンドームを外しました。そして正常位で挿入されます。
「あぁっ・・・」
やっぱり『生』の感覚は違います。
「トモミ・・・」
やす君の動きがどんどんどんどん速まっていきます。
「んんぅ・・ああっ・・ぬぅっ・・はぁぁっ・・」
私は腕で口元を塞ぎますが、それをやす君に外されました。
「あぁっ・・・トモミ、イクっ・・」
「うん・・ぁああっ・・・んんっ・・」
やす君は「あぁぁ」と漏らしてから、抜くと素早く私におちんちんを向けました。
その先端から発射される精液が顔にかかります。
精液が出きったあとで、おちんちんを顔に擦りつけられました。それが終わった後で
「顔に出したかったの?」
「ごめん、急にトモミの顔汚したくなっちゃった・・・」
やす君が私の顔を拭いてからあそこをも拭いてくれます。それを終えてから、私がやす君を拭いてあげて後処理を終えました。
裸のまま布団に入って、余韻を楽しみます。
「頭崩れちゃってるよ」
私がやす君の髪型を指してそう言いました。
「そっか、ワックスついてるんだった」
「これから、学校行く時もワックスつけて行くの?」
「そうしようかなとは思っているよ」
「そっか。女の子言い寄ってきても浮気しちゃダメだよ」
「しないって。トモミだって・・・これから働くようになったら職場の人とかと」
私は春から、ホテルのレストランで働くことが決まっていました。
「ないから、大丈夫だって。大学の方こそ心配だよ、人も一杯いるしさ」
「俺がモテる訳ないし」
「わかんないよぉ~」
「トモミのこと本当にさ・・・・」
やす君はそこで言葉を止めました。
「本当になに??」
からかうように言いました。
「分かってるくせに・・・」
「たまには言っても良いんじゃない?ほら、なになに?お姉さんが聞いてあげるから」
「茶化すなよ~」
やす君はワックスで髪を整えて学校に行くようになりましたが、次第にそれが面倒になったようで帽子を買って、その割合は半々になりました。
いよいよ、春が来れば私は社会人デビューです。
社会人になっても、やす君との関係には何の不安もこの時はありませんでした。
今よりも少し自由になるお金で「あそこにデートに行きたいな」とか「しっかり貯金をして、来るべき将来に備えよう」と期待感しか持っていませんでした。
~続く~
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