7月中旬。
三連休の中日に花火大会へ出かけました。安物だけど、お互いに浴衣を着ています。夕方前の電車は凄く混雑していて花火会場の最寄り駅を降りてもそれは変わりません。私達のように浴衣を着たカップルも大勢いて、はぐれないように、やす君は私の手を引いてくれます。
出店で売っていた、焼きそばを半分ずつ食べた後でかき氷も買います。
「やす君、かき氷は何味派?」
「レモン一択だね!」
「えっ!?レモン??珍しいね。だいたい、イチゴかメロンじゃない?」
「トモミはレモンのかき氷の威力を知らないんだよ」
「なにそれ(笑)」
やす君が小学生の頃、少年野球の練習グラウンドの向かいに氷屋さんがあって、そこで夏季限定でかき氷を売るそうなのですが、みんなで練習後によく食べていてそのチームではレモン味が流行っていたそうで、その味が今も忘れられないと言います。
「そんなに美味しかったんだ?」
「あれはかき氷の頂点だね」
「えーそんなに!?間違いないよ!!」
「そんなに言うなら、一度食べてみたいなぁ」
「それが、もうやってないんだよねぇ・・・」
「そうなんだ、残念」
私達はかき氷を食べながら、花火を待ちます。
素朴な疑問をぶつけます。
「やす君ってさ、結構変なこだわりあったりするよね?」
「えっ?そう??」
「うん」
「例えば?」
「メロンソーダとか」
「あぁ(笑)いや、本当にそれは違うんだって」
やす君はメロンソーダに強いこだわりを持っていました。ファンタメロンソーダをFMS、ポップメロンソーダをPMSと呼んで、「今日はPMS飲みたいから、○○のファミレスにしよう」とメロンソーダで店を決めることが割とありました。
「本当はさ、こういう服着てほしいとかあったりする?」
「んん~それは特に・・・」
私の方を見ています。
「なんかそれは、それでちょっと寂しいな」
「いや、トモミの服好きだから。あっ・・・」
「ん、なに?」
「一回、ショートも見てみたい」
「えっ?ショートカット??」
「うん」
「短い方が好きなの?」
「一回見てみたいなと思って」
「そっか。でも、すぐにはできないなぁ」
「え、なんで?」
「成人式までは短くしないもん」
「あぁ~そっか」
やっと肩を少し超えるまで伸ばした髪は半年後の成人式を見据えてのものでした。
「成人式終わったら考えてみるね」
「お願いします」
そんな話をしているうちに花火が始まりました。
「綺麗だねぇ」
「うん」
色とりどりの花火を観ながら、話します。時折、大玉の花火が打ち上がると「おお~」という周りの歓声に合わせるようにやす君も声を出しています。
たまにやす君の方を見ると、真剣に花火を観ています。
「これ、考えた人は天才だなぁ」
「そうだね。凄いよね」
あと二ヶ月もすると、2人とも二十歳になります。この先もずっと2人で居られることを花火に祈らずにはいられません。
花火が終わると来る時よりも小さな駅が混雑していました。
それでも、なんとか電車に乗り込みます。
「凄い混んでるね」
「そうだね。でも、これくらいならまだいい方だよ」
「そう?凄くない??」
「俺、中学高校これ以上に混んだ満員電車で通ってたから」
「えぇー!これ以上に毎日乗ってたの?」
「そうだよ。通学が一番大変だったなぁ」
田舎育ちで満員電車とは縁がなかった私にとっては、想像がつかない話です。それを改めて思うと少し不思議になってきます。
全然違う環境で生まれて育ったのに、今はこうやって一緒にいます。そんなことを考えながら電車に乗っていたらあっという間でした。今日はやす君の家にお泊りです。
浴衣のまま、冷たい麦茶で一息つきます。
「ねぇ、やす君はさ何で○○大学に入ったの?」
「じいちゃんの影響かな?」
「おじいちゃんも同じ大学だったんだ?」
「そうだよ。じいちゃんは生まれもこっちだし」
「あーそうなんだ?」
「そうそう。まぁかなりギリギリだったけどね」
「えーそうなの?意外」
人見知りだけど、どこかとぼけていて、飄々としているところもあって学校の勉強は真面目にしていそうだったのでギリギリ入学したっていうのは意外でした。
「かなり危なかったよ。模試の判定もあんまりよくなかったしね」
「でも、合格できてよかったね」
「そうだね」
「将来は先生になるの?」
やす君が教職過程も取っているのは知っていました。
「いや、ならないかな」
「えっ、じゃあ何で取ってるの?」
「大学で割と楽に取れる資格って言えば教員免許だし。一応、取れるものは取っておこうかなかって」
「そうなんだ。じゃあさ、何になるの?」
「会社員ってことになるのかな」
「どんな仕事?」
「今のところ全然展望はないな」
「えー!?やってみたい仕事とかないの?」
「それはあるよ」
「なに??」
「笑わない?」
「うん」
「ラジオのディレクターか作家・・・」
「えっ!?」
やす君から、そんな言葉が出るとは思ってもみませんでした。
「俺ラジオ好きなのは知ってるでしょ?実は憧れがあるんだよね」
確かにやす君は深夜ラジオをMDに録音して聞いているのは知っていました。
「そうだったんだ。意外だけど、面白そうだね」
「なれないとは思うけど、もしかしたら就活の時期に応募はするかもね。記念受験になりそうだけど」
「いいじゃん!なれたら、儲けもんで(笑)」
「確かに。でもラジオ聴かないで真面目に勉強してればもっと楽に大学に受かってたかもなぁ~。あ、そもそもラジオがなければ頑張れてもないか」
「高校の時から聴いてるんだ~」
「中学から聴いてるよ」
まだまだ、お互い知らないことがありそうです。これから、それを一つ一つ知りながら大人になっていくんだと思いました。
「そんなに前から聴いてるんだ!もしなれたら、凄いよね!!でも、私はやす君が何になってもいいからね!」
「何を目指すかは、これからゆっくり決めるよ」
「うん」
私の方が先に就職するので、その時にちゃんと支えてあげなきゃという思いがこみ上げてきます。それが、この時できた夢でした。
「私達、どんな大人になるんだろうね」
「あんまり今と変わってなさそうじゃない?」
「そう?私かっこいいキャリアウーマンみたいになっちゃうかもよ」
「それでもいいけど・・・俺の前ではいつまでも可愛くいてね」
「できるかなぁ~(笑)」
「トモミ」
やす君は私の名前を呼んでから、私の後ろに移動してきてギュッと抱きしめてくれました。
髪を上げているからか、うなじに舌を這わされます。
「んんっ・・・汗かいたからダメだって・・」
「ダメじゃないって」
やす君は首を舐めながら右手を浴衣の間から入れて胸を触ります。
「もうっ・・・」
すぐに左手で「パチッ」とホックを外されました。
「汗臭いからお風呂入ってからにしようよ」
「このまましよ。浴衣プレイ」
「もぉ・・」
やす君が前に来ました。浴衣を拡げられて、はだけた所から胸を出されました。ブラを上にずらされて、そこに顔が近づいてきて乳首を口に含まれます。
「んんんぅ・・・」
私もやす君の浴衣の隙間に手を伸ばして下着の上から両手でおちんちんを擦ります。
やす君が両方の乳首を舐め終えたあとで、私の下着を脱がせようとしてきたのでそれに従って座っていた腰を少し浮かせます。そして、そこへやす君が顔を近づけようとしてきました。
今日は本当に汗をかいているので、それが憚れます。
「ちょっと・・・今日は舐めないで・・」
「いいよ、大丈夫」
「ううん・・だめ」
「じゃあさ・・・舐めないから、オナ見せて」
「えぇ、やだよ・・・」
「だめ、どっちか」
私は、やす君の目の前で足を拡げます。そして、右手でクリトリスを触りました。
「トモミ、エロい・・・浴衣でパイパンでオナしてるの」
「言わなくていいから・・・」
やす君が私を見ながら、下着の上から自分で触り始めました。
「トモミ、ちゃんとおっぱいも見えるようにして」
私は言われたとおりに浴衣から両腕を抜いて、ブラも取りました。
恥ずかしいけれど、左手で乳首を触りながらしました。やす君もそのうちに下着を脱ぎました。大きくなったおちんちんを握って私を見てされていると思うと私も興奮してきました。
その興奮がどんどん大きくなっていきます。
「やす君の舐めたい・・・」
「いいよ」
やす君が私の横に立って、おちんちんを向けます。私はそれを左手で持ち咥えます。
右手で溢れてきているのを感じます。
「トモミ、めっちゃエロいね」
私は返事をせずに、フェラチオに力を入れます。
「あぁ・・トモミ・・エッチしたいなら、もっと気持ちよくして、ほら・・」
激しくおちんちんを咥えこんで、口の中でも下に裏筋がこすれるようにします。
もう我慢できなくなってきました。
「もう、しよう」
「えっちしたいなら、トモミが自分で挿れてみて」
そう言うと、やす君が床に寝転びます。私はそのままのおちんちん右手で持ち、おまんこの入り口へあてがいます。何度かそこを撫でます。
「トモミ、ゴムは?」
応えずに、ゆっくりと挿入します。
「んんんぅ・・・」
「あぁ、トモミ気持ちいい」
動き始めますが、すぐに浴衣が邪魔になります。帯を取って裸になりました。
「やす君も帯大丈夫?」
「ちょっと痛いかも」
私はそのまま帯を回転させてから結び目を解いて帯を取りました。やす君の浴衣をはだけさせてから、また動き始めます。
「ぁあっ・・んんぅ・・」
やす君の乳首を擦るようにして、腰を前後に動かします。これだと、やっぱり気持ちいいところに当たります。
「あぁぁっ・・・んっ・・やす君・・・好きだよ」
「うん、トモミ俺も」
自然と動きが速まります。
「あぁぁ、トモミもうイキそう・・」
「うん・・っん・・」
やす君が、イク瞬間に私の両腰を持って抜きます。
それと同時に白い液体がやす君のお腹に放たれました。
ティッシュで拭いてあげながら「いっぱい出たね」と言うと
「めっちゃ興奮したから」
「私も。お風呂行こっか」
「うん」
「ねぇ・・・お風呂出たら、またしようね」
「トモミ、えっち」
「だめなの?」
「ううん。それがいい」
「じゃ、ほらお風呂行こう」
~続く~
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