2月下旬の土曜日。
試験が終わったやす君は長い春休みに入っていました。ただ、姉が運転する車の後部座席に座る、顔の青いやす君からは長期の春休みを迎えた高揚感のようなものは全く感じられません。
姉がうっかりと母に私に恋人ができたことを話してしまい「一度会わせなさい」としつこく言われてしまい、その責任を感じた姉が車を出してくれて今私達は実家に向かっています。
姉が話してしまった後で母からしつこくどんな人か聞かれました。
私が○○大学に通ってて、出身は関東で・・・と説明すると
「都会の大学生に騙されているんじゃないの??」
ととても心配され、そんな人ではないからと言ってもやっぱり心配のようで「いいから一度連れてきなさい!」と押し切られてしまったのがことの顛末です。
それを、やす君に伝えると「行くよ」とは言いつつも、やはりそれは怖いようでこちらからも何度も何度も親について聞かれました。漁師で無口で堅い父のことをできるだけオブラートに包んで話したつもりでしたが、それでも心配なやす君は姉にも父のことを尋ね・・・その恐怖感をより一層膨らませていました。
そして、両親に手土産を用意して今日を迎えていました。
実家までは車で約4時間。
それまでに少しでもこの緊張がほぐれててくれればいいけれど・・・。
そんなことはありませんでした。
途中で一度やす君の手を握りましたが手汗がびっしょりです。
そして、姉がそんなやす君をからかって遊んでいます。
目の前に海が広がる、我が家に到着しました。
車から降りたやす君は、一度深い深呼吸をしましたがもう生気が感じられません。
姉と私の後にやす君が続いて、玄関に向かいます。
玄関を開けると、姉と「ただいまー」と帰宅を告げます。
すると、母と伯父(父の弟)が出迎えてくれました。
「おかえり」と母は私達に声をかけてから、やす君を見ます。
「はじめまして、〇〇(フルネーム)と申します。こ、これつまらないものですが・・・」
と言って母に菓子折りの紙袋を渡しました。若干声が震えています。
「あら~そんなに気を使わなくていいのに。遠いところごめんなさいね」
「いえ・・・あの、お父さん、これを・・・」
伯父を父と勘違いして持参したお土産の日本酒を手渡そうとしています。
伯父は「かかっ~」と笑って
「俺は、ナツどトモの伯父だがらよぉ」
やす君は慌てて「すいません(汗)」と謝ってから、やす君に「お父さんの弟なの」と教えてあげました。
やす君がとても恥ずかしそうに「すいません」とまた謝りました。
そこで、母に促されて家に上がります。
5人で茶の間に向かうと、父が座っていました。
「ただいま」と言うと「おう」としか返してくれません。その表情からいつもより少し機嫌が悪そうです。
席に着くとテーブル越しに父の正面に座った、やす君が緊張で強張らせた顔で先程と同じように父に挨拶をします。
そして、お土産を手渡そうとしますが一瞥するのみで父はそれを受け取ろうと手は出しません。
その瞬間、ちょっと空気が凍りついたように感じました。
やす君は、仕方なくそれをテーブルの上に置きました。
そこで、やっと「あぁ」とだけ返答します。
母が
「お父さん、それ良いお酒じゃないの?うちのお父さんお酒好きだから。本当にありがとうございます。ね、お父さん」
「お口に合うかどうか、わかりませんが・・・」
やす君が母に返すと、母も
「お酒ならなんでもいい人だから。ね、お父さん?」
ムスっとする父は母に「あぁ」か「うん」としか返事をしません。
それから、母や伯父があれやこれやとやす君に質問をします。やす君も最初こそ、とても緊張していましたが姉の助けもあって、次第に緊張が薄れてきたようでした。
それが一段落すると、母が夕飯の準備のために姉を連れて席を立ちます。
伯父とやす君と私で話をしていましたが、そのうちに父がどこかへと行ってしまいました。
何も話そうとはしない父に代わって伯父がやす君に、色々と話をしてくれます。
父のことや、私達姉妹の小さい時のエピソード・・・。
やす君もそれを興味深く聞いてくれています。
その話の流れで伯父とやす君が将棋を打つことになりました。
私は分からないながらも、その盤面を覗き込みます。
父が茶の間へ戻ってくると、将棋台の脇に腰を下ろします。そして、盤面を見て一度「おおっ」という表情を見せてから
「なかなか、やるな」
ボソッと言いました。
やす君は、父の方を見て小さく「ありがとうございます」と答えました。
将棋が終わったタイミングで食事になりました。父は伯父とお酒を飲みながら話していますが、一度やす君の方をじっと見た瞬間がありました。
やす君も伯父に無理にすすめられて日本酒を注がれましたが、減る気配はありません。
母と姉と私がやす君と話している構図は、なかなか崩れませんがそれでも時折、伯父がやす君を気遣ってか話しかけてくれました。
食事が終わって食器を流し台へと片付け始まると、やす君も自分の分を流しへ運んできてくれます。慌てて、母が
「いいの、いいの座ってて」
と言うと、
「何かお手伝いを・・・」
「あーいいの、いいの疲れたでしょ?休んでて」
伯父が帰り、父が明日の仕事に備えて就寝しました。そして、やす君がお風呂に入っている間に、母と姉の三人で話している時に母に聞かれます。
「いつも、茶碗下げてくれるの?」
「え!?やす君?」
「あーそう言えば、やす君って言われなくても、よく手伝ってくれるよね?」
姉が言いました。
「そうだね。言われてみて気付いたけど・・・そういうのはやってくれる」
「お父さんとは違うわね」
母はそう言って笑いました。
姉が
「そう言えばお父さんさ、やす君の箸使い見てたよね?トモ気付いた?」
「あぁーそれだったんだ!なんか一瞬見てるような気はした」
「私もトモも勉強しろと言われたことはなかったけど、箸の持ち方は厳しく教えられたよね?」
「ちっちゃい頃、泣きながら教えられたよ・・・」
「私も(笑)うちのパパさんはそこ拘るよね。やす君、綺麗に箸使える人で良かった、良かった(笑)」
やす君を客間に案内して、私はそれからお風呂に入って自室で寝ました。
眠る前にメールで「おやすみ」と送りました。返事が来るかな・・・と思って少し待ちましたが来ません。
(やっぱり寝ちゃったかなぁ・・・)
私もおとなしく寝ることにします。
が、なんだか・・・眠れません。実家だというのにムラムラして。
ついつい自分で慰めてしまいます。
やす君としている時のことを思い出して、左手で乳首を転がすようにして、右手はクリトリスを・・・。
「(んんぅっ・・・)」
すぐに濡れてきちゃいます。
「(ああっ・・んぅっ・・・)」
すればするほどに溢れてきて、どうしても本当にえっちをしたくなってきちゃいました。
携帯を見ると、1時30分をまわっています。家はシーンとしています。
(行っちゃおうかな・・・)
そう思ってからは早かったです。静かに静かに部屋を出て、階段を降りてやす君が居る部屋の襖を開けて忍びこみます。やす君は寝息立てて眠っています。その枕元に座って、ポンポンと肩を叩きます。
もう一度、ポンポンと叩きながら静かに
「やす君、やす君・・・」
寝ぼけ眼のやす君は私を見て
「トモミ!?」
驚いています。慌てて「シーッ」と言って
「(大きな声出しちゃダメだよ)」
そう言いながら、やす君の布団に入りました。
私からキスをしましたが、それをいつもより手短に終えて、やす君の服をめくって乳首を舐めます。
「うううっ・・・」
「(ダメ、静かにして)」
やす君は頷きます。
私は乳首を舐めるのを続けながら下着の中に手を入れると、もう勃っています。何度かゆっくりしごいてから、布団に潜り込みます。
やす君のジャージと下着を膝まで下げてから、大きくなっているやす君のおちんちんを左で持ちながらゆっくりとフェラチオをします。そして、右手を自分の下着中へ入れてクリトリスを撫でます。
もう・・・凄く濡れています。
やす君から、それは見えないようです。すぐにたまらなくなってきます。
深く咥え込みながら、自分でオナニーをしながら・・・しかも、実家で。
淫らな気持ちでいっぱいです。
それらをやめて、やす君のところまで戻ります。
「(ゴムある?)」
「(うん、財布に入ってる)」
「(出して)」
やす君が、コンドームを財布から取り出すとそれを受け取りました。そして、全てを脱ぎました。
やす君も上半身の服を脱ぎました。そこで私はまた布団に入っていき、おちんちんにコンドームを着けます。
やす君に跨って、右手でおちんちんを持ちゆっくりと自分の中へ挿れました。
そして上半身を重ねるようしてからキスをして私が動きます。
「(はぁっ・・・うぅっ・・んんっ・・・)」
いつもよりスローリーなエッチでしたが
「(イキそう・・・)」
やす君がいつもより少し早めにと射精感を迎えたようでした。
「(うん、いいよ)」
腰を速めます。
「(うううぅ・・・)」
と言うと、私の中のおちんちんが痙攣をして射精しました。
抜いたあとでコンドームを外してあげ、中から精液が漏れないようにキュッと結びました。
イッたばかりのおちんちんを口で綺麗にしてあげてから、服を着ます。
「(おやすみ)」
とキスをしてから、手には使ったばかりのコンドームとそれが入っていた袋を持って静かに静かに部屋に戻りました。
部屋に戻ってから、コンドームをコンビニ袋の中に入れます。それから、ティッシュでおまんこを拭きます。
そのティッシュもコンビニ袋に入れてから、それをカバンにしまいました。
こんなゴミが見つかったら大変なので、明日帰る時にコンビニのゴミ箱にでも捨てようと思います。
それから私は眠りにつきました。
翌日、私達が朝食を食べるころには父はもう仕事へ出かけていました。
それも手伝ってか、やす君も昨日よりは緊張してないようです。
実家を発つ前に、少しだけやす君と一緒に私の部屋に入りました。
「ここが、トモミの部屋なんだー」と言いながら、周りを見回しています。私は探し物のためにタンスを開けた時に中学の時の制服が目に入ったようです。
「トモミ、それカバンに入れて欲しいなぁ」
結局、根負けしてスクール水着も合わせて持ち帰る羽目になりました。
1階に降りて、姉を待ちます。母が台所でなにやら忙しくしているので覗いてみるとやす君と私達に持たせるお土産の準備をしています。
「あーいいよ、お母さん」
「あんた達来るから準備してたのだからいいの」
「でも、いつもいっぱいいっぱい悪いし」
「これぐらいしか、してあげられないんだから持っていきなさい」
「はーい」
「あのね、お父さんがやす君に持たせてやれってコレ」
母がテーブルにあった、地元のお酒に視線をやりました。
「やす君、これ飲めないと思うよ」
「お父さんが言ってるんだから、いいの」
「あ、あとね、あんまりやす君に迷惑かけちゃだめだからね」
「うん、分かってるって」
これって認めてもらえたってことでいいのかな?と思いましたが、それは聞かないことにしました。
玄関先で母に見送られながら実家を出ます。
やす君も母に挨拶をして出ました。
本当は嫌だったろうけど、わざわざ来てくれたことを嬉しく思っています。
私もいつかやす君の実家に行くようになるのかな?それを考えると、私も緊張しちゃいそうだけど・・・やっぱり、やす君の家族にも会ってみたいなと思いました。
それから、1~2週間後に母から電話が来ました。
従姉妹のはるちゃんが今年、中学校に入るからお下がりで制服をあげようと思っているけど見当たらないという内容の電話でした。
「えぇ~制服?知らないよ!」
お母さん・・・ごめんなさい。
~続く~
※元投稿はこちら >>