しばらく車内では重たい空気が溢れていきました。私はそんな状況が苦手なので「私でよかったら話を聞くよ。」と少し暗い顔をしながら運転しているまさくんにいいました。
「ももかありがとう。お前のそういう優しさが俺がお前に惚れた理由なんだ。」
「私優しくなんてないよ。ただ、心配だから声をかけるんだって。」
「それが優しさっていうやつだよ。お前はそういうことを平気でさらっとするからな。」
「私は誰にでも同じだよ。友達のことは大切にしたいんだもん。」
「ももかと結婚できるやつはいいよなぁ。ほんとは俺がその役を受け持ちたかったわ。」
「私なんて全然だよ。去年私の倍ぐらいのおじさまと不倫してたし、私は悪い子だよ。」
「でも、それも理由があるんだろ?」
「あるといえばあるけど、私はエッチが好きなんだなって思い知らされて。」
「えっ?ももかってエッチなん?」
「そんな風に見えなかった?」
「全然お堅いやつだと思ってた。そんなんだったら俺が強引に誘っていたらよかった。」
「確かにまさくんと一緒に遊んでいた時は彼氏しか経験なかったしね。別れてからが本当の私だったかも。」
「なぁなぁ聞かせてくれよ。その不倫してた男のこととか。」
明るい表情になったまさくんを見てホッとしました。私は去年あったエッチな話をまさくんにしていきました。(そのことはナンナの体験談や小説に書きました。)
「お前がそんなエロいやつなんて…。なぁ今から俺としないか?」
「もぉ新婚さんが何言ってるのよぉ」と言いながら右手で運転している彼の左肩を叩くと、「危ないやろ、俺運転中。事故ったらあかんやろ。」と真剣に怒られてしまいました。
「まぁ、そのことなんだけど話聞いてくれるか?」
まさくんの話を私は車内で聞いていきました。
※元投稿はこちら >>