福岡に着いた私は右も左もわからないまま、待ち合わせの阪急の入り口まで歩いて行きました。友達と合流しました。意外と福岡って都会なんですね。こんなこと言ったら福岡の人に怒られるかもしれませんけど。
友達が乗ってきた車に乗せてもらうと交通量の多い街をスムーズに運転していきました。この日は生憎雨が降っていたので観光する気持ちにもなかなかなれずにドライブを楽しみたいと思いました。
「ももか、めっちゃ可愛くなったよな。それにちょっと痩せた?俺がお前に惚れてたのにお前は俺の気持ちなど全然わかってくれてなかったよな?」
「まさくんが私のことを好きだったってこと?」
「そうだよ。何回もももかに告白したやん。」
「えっ?あれ、本気だったの?私てっきり冗談だと思ってた。」
「マジで。俺真剣だったんだぞ。」
「ごめんごめん。でも、まさくんこっちにきていい人と出会って結婚したんでしょ?もうそんなこと私に言わないこと。お嫁さんのこと大切にしないとね。」
「ううっ、そんなことぐらいわかっとるわ。でもなぁ…」
「でも、何なの?」
「うーん…」
「何言ってるのよ。新婚さんで毎晩楽しんでるんでしょ?」
「いやそれが…」
「一体どうしたの?」
まさくんは黙り込んで運転に集中しました。
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