ゲーム当日、俺はランバードの運転するボロボロのコルベットで指定された公園に到着し、そして駐車場へと車を止めに行った。
すると同じゲームにこれから参加するであろう、本場のアメリカンボーイとガールが、ちらほらと、駐車場に車を止めて、その日の戦闘服(といっても自由なので様々)に着替えている光景が目に入るのだが、
記憶にあるのが、男ならピエロ衣装、13日の金曜日スタイル、普通に兵士、ギャングマフィアみたいなやつ、近未来のモビルスーツ、マリオ、普通にバスケスタイル、過激派、忍者、そんなのもいた。
女の子のスタイルは、なんかゲームのキャラなのかな。金髪ポニーテールに黒のミニスカに黒ブーツに、黒ジャケットに、、、という、ちゃちい中国産か韓国産にいるFPSに登場しそうなゲームキャラみたいな衣装に、迷彩カラーのビキニ(ペイントボールなので当たっても痛くないからか)それこそ私服から、お嬢様スタイル、エリートパンツルックとか、女子も女子でいろんなのがいた。
ただ、こうして生身でじっくり女の子を見た時に、ぶっちゃけおどろいたのが、(まぁアメリカだからっていうのは前から知っていたけど)普通に今あげた女の子の衣装とか、(これは後で知ったことなんだけど)公務員とか、エリート階級が、ストレス解消にそんな恰好をしてゲームに参加している。っていうのである。
言い換えれば、日本でもし、ハードロックのバンドチームのライブがあったとしよう。そんな時だから。というだけで、公務員、教師、医療関係などの、世間でいう「お堅い」イメージの連中が、そのバンドのイメージに合わせて、露出の高い恰好をし、ミニスカはいてパンチラ見せながらライブ見に来ているという光景なんて、普通に考えても日本ではないと思う。
それがあるのがアメリカ。と俺は言いたいのだ。
しかし、「それがあるのがアメリカ」と言ってしまえば、合衆国に対し、非礼に価するのかもしれない。リアルな話、言い換えれば、「どれだけ普段は裁判官だろうが、検事だろうが、エリートだろうが、こうして遊びの場になればはっちゃけることができるのが、アメリカ人」とでも言ったほうがいいのかもしれない。
俺はそれからこのバトルロワイアルゲームの中で、普段は検事や医者だ。とか言っている(なぜ、検事とか医者とかが多いのかといえば、それは主催者が選り好みしてメンバーを決めているため)
人達が、サバイバルゲームのフィールドで、普通に醜態をさらしている光景を目の当たりにするのだった。
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