間があきました。すいません。
続きです。
知らない番号からの電話は取らないのですが、その時は反射的に電話を取ってしまいました。
私「もしもし。」
男「あ、はじめまして。自分は○○さんと一緒にテニスやってるものです。」
香から話は聞いていたので存在は知っていましたが、私に取っては単なる知らない人です。
男「突然電話してしまってすいません。○○さんから番号聞いてかけさせてもらいました。」
私「はぁ。今一緒にいるんですか?」
男「いえ。一緒にはいません。少しお話したいことがあるのですが。」
私は多少イライラしていました。
香から番号聞いた…いきなり電話してきた…何なんだこいつは…私の頭の中をイヤな想像がぐるぐると駆け巡ります。
男「○○さんとお付き合いされてるんですよね?」
私「そうですよ。それがなにか?」
男「いえ、余計なお世話なのは承知していますが、もう少し彼女に優しく接してあげてくれませんか?もっと構ってあげられませんか?最近見た目にも落ち込みが激しくて見てられないんですよ。」
私「は?香が落ち込んでいると貴方に迷惑かかるんですか?」
男「そういうわけではないのですが、ただ、もっとしっかり支えてあげて欲しいんです。」
私はその男の言っていることが全く理解できませんでした。私は香を大事にしているつもりでしたし、頻繁ではないにせよお互いに行き来して愛し合っていると思っていたからです。
私「確かに遠距離だから頻繁には会えないけど、ちゃんと支えているつもりですよ。」
男「いや、もっときちんと向き合って話してあげてください。」
私「何であんたにそんなことを言われないといけないんですか?余計なお世話ですよ。本当に。」
私は電話を切ろうとしました。
しかし、次に発せられた言葉は私の想像を超えたことでした。
男「正直にいいます。この間○○さんから相談されて飲みに行ったときに○○さんを抱きました。彼女寂しかったんだと思います。後悔して泣いてました。今貴方が支えてあげないと、彼女つぶれちゃいますよ。」
私は言葉を失いました。まさか香がそんなことをするわけがない…しかし、ここのところ喧嘩も多くて優しくはできていなかったことも事実。
男「もし気がおさまるなら僕を殴っても構いません。彼女のためを思って、もう少し彼女に優しく接してあげてくれませんか?」
私「とにかく、一度香と話します。そのあとのことはそれから決めます。」
男「私から電話があったことも言ってもらって構いません。よろしくお願いします。」
男はそう言って電話を切りました。
私はすぐ香に電話をしました。
香は少し鼻声で電話に出ました。
私「どうした?具合悪いの?」
香「ううん。大丈夫。どうしたの?」
私「今さ、お前の友達から電話きてさ。」
香「…ごめんなさい。」
私「どういうことだよ?説明してくれ。」
香「…私ちょっと前から仕事もそうだけど色々自信なくしててん。貴方に相談したかったけど、仕事忙しそうやし、すぐ喧嘩になってしまうし…できんかったんよ。」
私「それで他の男に頼ったんだ。」
香「相談するだけのつもりだったのよ。でも、久しぶりに優しくされて、私…ごめんなさい。」
私「わかった。とりあえず、今週末会いに行くよ。きちんと顔合わせて話そう。」
香「…はい。」
私「1つだけ確認。香は俺のこと今どう思ってるの?」
香「正直に言っていい?私もうわからないの。貴方のこと愛してると思う。大事なの。でも、混乱してるのかな?そう思い込もうとしてるだけなのかもとか考えてしまう。」
私「無理に答えなくていい。ごめんな。とりあえずちゃんと話そう。」
私は急遽香の元に向かうことになりました。
あと少しですが、続きます。
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