続きです。
この後も卒業まで数回2人でデートみたいなことをしました。アイは別れ際に抱きしめてキスするまでは許してくれましたが、そこから先は頑なに許してくれませんでした。
そして無事に大学を卒業し、社会人になりました。
社会人一年目は導入研修などで私は暫く研修所生活、アイはアパレルの業務に慣れるのに忙しく、4月は会う時間が取れませんでした。
ただ、ゴールデンウィークにはまた私の自宅に遊びに来る約束をしており、私は少しドキドキしていました。
あんなことがあったのに、何故また自宅に遊びに来るのか?実はこの頃またアイとダーリンの仲がしっくりいっておらず、ゆっくり相談するためということで自宅に来ることになったのです。
そして、いよいよ待ちに待ったゴールデンウィークです。私も久々に自宅に戻り、帰った早々に部屋を掃除し、もしもの時のための準備もしました。
アイとまた会えることにウキウキしている自分がいました。
アイはその日ボーダーのカットソーにロングスカートでやって来ました。
自宅に着いてからしばらくはお互いの近況を話し、頑張っていることを語り合ってから話はアイとダーリンの相談に移っていきました。
やはり社会人一年目は皆忙しく、すれ違いから喧嘩が増えているようでした。
アイは少しヘコんでおり、どうしたらいいかわからなくなっているようでした。
私は、
私「アイとダーリンの間に隙間ができたら、俺はマジでアイを取りに行くよ。アイがしっかりダーリンについていかなきゃ。」
とアイを励ますつもりでそう言いました。
すると、
アイ「そうだね。でもさ、たまにダーリンとこんなに辛い思いするならあの時上田にしておけは良かったとか思っちゃうよ。ダメだね。私甘えてる。」
私「いいんじゃない。甘えても。俺はアイの元気になる基になればいいよ。」
アイ「ありがとー。優しいよね。私ずっと上田に甘えてるよ。気持ち知っててこんな相談してるだけでも本当はひどいよね?」
私「たまに聞いてて辛くなることもあるけど、それよりアイと一緒にいられて、話できる方が嬉しいから以外に大丈夫だよ。」
アイ「上田…」
私「ダメダメ、これ以上いい雰囲気になったらまた押し倒しちゃうよ。」
私は自分の気持ちにブレーキをかけるためにそう言いました。そうしないと本当に押し倒してしまいそうな気持ちでした。
でも、その日のアイはいつもの気丈なアイではなく、本当に支えていないと気持ちが沈んでしまうような気弱なアイでした。
アイ「ね、上田。お願い。後ろからギュッでして。」
私「こらこら、さっきの話聞いてた?押し倒されたい?」
アイ「後ろからならキスできないでしょ?お願い…少しだけでいいから甘えさせて…」
私の部屋は狭くて、折り畳みのベッドを椅子がわりにして並んで座っていたのですが、私に背中を向けて座り直すアイを、私は後ろからギュッと抱きしめました。
私「落ち着く?」
アイ「ん。落ち着くよ。上田は?」
私「落ち着くよりは、ドキドキしてる。」
アイ「もしかしてエッチなこと考えてる?」
私「それはもう(笑)」
アイ「ね。上田…もひとつお願い…」
アイは私の腕の中で横向きに座り直すと、私の方を向き目を閉じました。
私はそっとアイにキスしました。
アイの唇が少し開きます。私達はしばらく舌を絡めてキスを楽しみました。
私はこの状況では当たり前のように、息子が元気になっていました。抱きしめていたアイにもわかるくらいになっていたようです。
アイはキスの合間に私にこう言いました。
アイ「上田、何か当たってる。」
私「ごめん。でもこうなるのも当たり前だよ…」
アイ「…そうだね。ごめん。私元気になってきたよ。もう大丈夫そう(笑)」
私「今度はアイが俺を元気にしてくれる?」
アイ「(笑)…いいよ。どうすればいい?」
私「やっぱり俺、アイが好きだよ。好きだから、アイを抱きたい。」
アイはしばらく考えていました。
その間、私は「またふんいきに流されてやっちまった。」と心の中で反省していました。
でも、次の瞬間、アイは私の顔がアイの胸に当たるように私を抱きしめました。
アイ「今日私おかしいのかな?でも、私が元気をもらった分上田にも元気になってほしい…」
私「アイ…我慢できなくなる…」
アイ「…」
私「…アイ?」
アイ「…」
無言で私を抱きしめてくれるアイ。
私はすごく動揺していました。このまま抱いてしまっていいのか?でも、アイがそういう気持ちなら何もしないのはアイに恥ずかしい思いをさせるのでは?すごく揺れた結果、私はアイの背中に手を回してブラのホックを外しました。
もしアイにその気がなければ、「コラッ!」と怒られて冗談ですむ。そんな思いでした。
ごめんなさい。続きます。
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