男はのらりくらりと話しを続けた。
時間が勿体無い私はジリジリと焦った。
「シャワー浴びてきます」
「おっ、一緒に浴びる?」
首をかしげ返事に困ると、恥ずかしいか聞かれたのでコクコクと頷いた。
安ホテルのせいかシャワーの機嫌が悪い。
なかなか適温にならない事に苛々しながらも下半身は丁寧に洗っておいた。
シャワーをあがりガウンを着て脱いだ服を抱える。
「終わりました」
少し照れながら部屋に戻ると入れ替わりに男がシャワーに行った。
部屋の電気を暗くしようと色々といじったがうまくいかない。戻ってきた男が変わりにスイッチを操作した。
ほぼ暗闇にする寸前に聞かれた。
「真っ暗にする?」
「お任せします…」
男はそこで指を止めた。
笑いながら横に寝るとキスをされた。
舌がヌメヌメと侵入してきて歯茎をなぞられる。
体がピクンと動く。
ガウンのボタンを触りながら
「なんでこんなの着てるの?勿体無い」
と言うのでイッキに外し自分で脱いだ。
「綺麗」
暗闇で表情はよくわからなかったが、男は優しい声で囁いた。
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