「シャンパン飲みたい」
「じゃぁ、このコースにするか」
店で一番高いコースにした。
フルーツとチーズの盛合せが届いて、シャンパングラスを静かに重ねた。
二人ともだいぶ酔ってきて、先輩が甘えだす。
「ゆうなぁ…」
「うん?」
「膝枕して」
「え?本当に?」
「みんなしてる」
素早く目を動かし周りを見るとアチコチでカップルがキスしたり、いちゃいちゃしていた。
「先輩…そういう店?」
「ただのbarだって」
同じ台詞を言いながら、膝に崩れてきた。
目を閉じてリラックスしている顔を見ると憎めない。
大人だと思ったら子供みたいだったり、目まぐるしく変わる先輩に引き込まれている。
綺麗にセットされた髪を優しく触ってみた。
「ゆうな、チーズ食べたい」
「どれにする?」
「カマンベール」
私の膝の上で少し口を開いて待っている。
「あーん」
口に入れてあげると嬉しそうに目を細めた。
いきなり起き上がると、私をギューと抱き締めキスをした。
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