少し歩くとラブホ街だったけど先輩は気分よく私に言う。
「俺の部屋行こう?」
「うん」
嬉しくて少し、はにかんだ。
手を繋いでブラブラしてると、小さなアダルトショップを発見した。
先輩は中を覗き込むと私を連れ込んだ。
「ちょっ…」
構わずに奥へとズンズン進む。
AVコーナーにいた男性と目が合うと気まずそうに逸らされた。
「先輩、困ります」
先輩はジロッと私を見るとニッコリした。
「怖いんですけど…」
「何が~?」
ニッコリしながら大人の玩具を手に取る。
「いや…だから怖い」
「ゆうな、どれにする」
思いの他、大きい声で焦る。
「声、大きいですよっ」
「これなんかいいよね~」
ダメだ。聞いていない。
「それともこっちかな」
「もう何でもいいから早く買って出ましょう」
さっきからチラチラと視線が刺さっていた。
「じゃあ、これ~」
「まじですか?」
先輩は、黒くて大きいディルドを手にしていた。
「ディルド使った事ある?」
「え~」
私は曖昧に答えた。
「じゃあ、決定~」
嬉しそうにレジに行く途中でローションも手に持つ。
私は、すごすごと後を着いていきレジ脇で待つ。
「やだってば」
私逹の他にも、カップルがいて私は何だか連帯感を感じた。
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