わけもわからず僕は恐い男に殴られた。それはいつものイジメとは違い本気だった。中野咲は…笑っていた。悪魔の笑顔だった。後で判明した事だが中野咲は恐い男の他にもう1人と浮気していてホテルに入るところを恐い男の友達に見られたらしい。恐い男にソイツを呼べと言われて困った中野咲は僕を呼んだらしい。あぁ中野咲は本当に僕が嫌いなんだ。この時始めてソレに気付いて怒りと悔しさがこみあげてきた…。そして気付いたら病院だった。道で倒れていたところを発見されたらしい。警察にはいきなり誰かに殴られて記憶がないと言った。下手に通報して恐い男に復讐されるのが恐かったから。入院中はどうやって中野咲に復讐してやるかという事ばかり考えていた。同じように痛い目にあわせて、性的暴行、最後にバリカンで丸刈りにしてやる…。がしかし出来なかった。退院して学校に行くと中野咲が人間とは思えない目で僕を睨んできた。何が言いたいのか一瞬で察知し恐くなった。以来、中野咲は僕と関わろうとしなかった。悔しかったけど何もしてこないなら忘れよう…そう思っていた。そして高校を卒業し、勉強だけがとりえの僕は1流大学へ、中野咲は専門学校へ進学した。…続く。
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