2022/10/28 14:14:55
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それからHP制作で何度か打ち合わせを重ねること数回。HPの試作品が出来てみてもらい、最終判断からサーバーアップするまでの期間。それから季節的なイベント催しごとの度のアップデートを積み重ねていくうちに・・・気がつけば約半年という月日が経っておりました。それからHP制作の窓口となっている女中さんと私は、何度も打ち合わせをしていることで自然と仲良くなっていったのです。
ここまできてやっと、この女中さんが本当の女中さんであることを知り、その寺院の檀家であることはもちろん、修行がてら住み込みで働いているということを知ったのです。
私はこの頃、純粋にこの女中さんに惹かれているという事もあり、相手が独身。特に出家の身でもないということを知り、(なんとかプライベートで誘えたらいいな。。。)と願望を持っていました。
そしてある季節の催し事のアップデートの際に、意を決して外に連れ出そうとしたのです。「とりあえずこんな感じでいきましょうか。前回と同じですねw そこでと言ってはなんですが、、今のお仕事って外に出ることとか難しい感じですか?」と聞いてみたのです。
すると女中さんは「いいえw 監禁されてる訳でもあるまいしw」と答えてくれたのでした。その時の微笑みに安堵してというか、「でしたら、食事でもいきませんか?色々お話し聞きたい事もあるしw」と言ってみたのです。すると、意外にも意外。「私でよければお供しますw」と最高に嬉しい一言を言ってもらえたのです。
それからプライベートで会う日時をきめたはいいものの(はて。相手は熱心な仏教信者。繁華街や酒の席に誘ってもいいのか???ww いや無理だろうなwww)と熟考すること数日間。結局、当たり障りもなく美術館→海が見えるレストランでランチ→街カフェ→解散っていうスケジュールが妥当かな。なんて思ったのです。
そこでですが、また大きく割愛しますwww
こんな感じでデートって言っていいのか、意見交換会。全く種類の違う私たち、一方はITエンジニア、もう一方は聖職見習い(この聖職見習いという表現は後に強い意味を持ちます)という異業種の二人の対話がまた半年続き・・・。
そして、とうとうこの日がやってきたのです。
いつも通り私は仕事の合間を見て、女中さん(もう、名前は設定せず女中さんで通します)に「また食事でもどうですか?」と何度かプライベートでのお誘いに成功していることで気軽に尋ねてみたのです。すると女中さんは、「えーと、、それはいつ頃になりそうですか?」と、何か忙しそうな返答を返してきたのでした。
私「では、10月の○日はいかがですか?」
女中さん「10月ですか、、9月中ならなんとか予定立てれると思いますが」
私「そうですか、、わかりました。じゃ9月の○日はいかがですか?」
女中さん「大丈夫ですw」
と、いつもとは違う感じの予定の打ち合わせ。今までだったら「大丈夫ですよ~」となんでも快く承諾してくれていたのですが・・・。
話を聞けばそれもそのはず。なんと、最初は精神修行の為に住み込みでの給仕の仕事だったが、近頃、住職の方から「出家は考えてないのか」と言われるようになり、、散々に考えた挙句、出家の道を選んだ。との事でした。それが10月からの事でした。
つまり言い換えれば、出家したらプライベートなんていうものは当然ないに等しく、9月中ならまだ在家なので時間が作れると言った事であるのは容易に理解できました。
(出家・・・・・となると1マンパーセント付き合うとか無理だな。。。最後のデートか。。。あの人の事は諦めるか・・w もっと早めにアプローチしておけばよかったが、手遅れか・・)なんて考えてました。
そして、最後のデートの日、私は今までの感謝の気持ちとこれからの出家生活の役に立てればいいと(寺から許可されるかどうかわかりませんが)スマートウォッチを購入したのです。
とにかく、今回のデートは色々歩き回るより、納得できるまで話し込んで見送りたいとの想いから、大きな公園を散歩した後、すぐに公園のベンチでのトークモードへと移り変わっていきました。
女中さんは、この時、紺の花柄のワンピースに、デニムのジージャンを着ていました。きっと、こういった世俗の格好をするのも僅かの時間が残されているのみであり、私と歩くための今できる全力の「一般人」の格好なのだろうと思ったものです。
公園のベンチでの語らいは、「出家ってどんなことをするの?どんな毎日なの?出家した暁には何が待ってるの?」と言った、出家ネタ、一方的な私側からの質問攻めとなっていました。
それに丁寧かつ赤裸々に今の心境を話してくれる女中さんに、私は感慨深いものを受け、だったら自分も「さらけ出そう」と覚悟をしたのです。
それから私は、初めて出会った時から女中さんのことを綺麗な人だな~と思っていたこと、そして打ち合わせをする度に距離が近づいていき嬉しかったこと、デートに誘って成功して舞い上がっていたこと、などなどを伝えていきました。女中さんはその全てに「うんうん。ありがと」と返事してくれていました。
そして私も感情が高ぶっていたのかもしれません。半分目に涙を溜めながら、、「もっと早くに付き合って下さい。と言っておけばよかったです・・・」と最後に言うと、「これも定めのようなものなのかなぁ・・」と小さくつぶやいた言葉にはとても覚悟が定まった力強いものがありました。
そして、こんなやりとりに発展してきました。