2018/02/08 13:31:11
(PT5RTyU6)
翌日、家に帰ってまだ眠り足りなかった俺は自分の部屋の慣れたベッドで再度、眠ってしまった。
昼過ぎになってハラが減って目を覚まし、そして軽食をとって一息いれいていると、やっぱり昨夜の思い出が頭をよぎっていた。
正直、複雑な気持ちだった。
綾香さんの事を考えると、はやり胸がしめつけられるような、恋に似た感覚。そしてコックBと4か月前に初めて店の厨房でヤってしまって、なおかつ一番最後にやった2週間前という相手も、そのコックB(つまり最低2回はコックBとヤっているということ)という、きわめて不自然な関係。
俺は実際のとこ、すでにBと綾香さんはセフレというのか、不倫関係というのか、4か月前から2週間の間ずっと、定期的に関係を持っているんじゃないか・・という事を考えた。
そんな複雑な要素があった、嫌な感じだった。
兎にも角にも時間だけは過ぎていき、俺は翌日も普通に仕事に行き、そして夕方はあのカレー屋に立ち寄ったのだった。
いつもと同じ光景。店のドアを開ければ、「いらっしゃーい」と出迎えられ、綾香さんにいつもの席に案内され、コックAとBが、 よっノ と厨房の中から手をあげて挨拶してくる。まったく同じいつもの光景だった。
そしてそれから2週間、、まったくなんの進展もなかたった。あの日の夜は、いったい何だったんだろう。と、まるで夢に似たような感じだった。
俺はてっきり、翌日行けば綾香さんのほうから以前に「ネットがつながらなくて」と誘ってくれたので、またそのうち何か理由をつけて誘ってくれるだろうと期待していたが、そういうのは一切なし。
そして俺は、それこそ理由をつけて、部屋にある使っていない「そこそこハイスペックなPC」を綾香さんに交渉するための犠牲に選び、俺はカレー屋に行ったのだった。
そして俺は綾香さんに「この前使ってたPC(Vista)の調子はどう?あのよかったら使ってないノートPC(Win8)あるんだけど、上げようか?」と俺は誘ってみたのだった。
予想通り、友達との連絡、ネパールの友人との連絡、大学の課題などの作成でパソコンが生活必需品の中心をしめている綾香さんにとって、その申し出は嬉しかったに違いない。「ほんと??w めっちゃうれしいw」とテンションが高まったのだった。
そして俺はそのために「今、Win8からWin10まで、たしか無料でアップグレードできるんだけど、それだったら一緒に俺の家きてもらえる?もうリカバリかけてアップグレードするのでアカウントとか初期設定とか、もうぜんぶ最初から綾香さんの名前で入れたらいいと思うんだ」
というと、「お邪魔していいの? 私、パソコン用語の初期設定とかそこまで難しい漢字知らないから、、とても助かるw」というのだった。 俺の筋書き通りだった。
そして綾香さんは、何も知らずに(以前にも言葉責めがすき。等と自分がドSである事を示唆する発言をしたが、)バイブ、アナルビーズ、ローターと、前の彼女と色々試していた時代の性感グッズが置いてある俺の部屋に来ることになったのだ。
俺は最初、パソコンをリカバリかけている待ち時間の間、綾香さんとお遊びのような感じでそれら器具を使って相手を興奮させ、そして本番に持ち込もうと思っていた。
なので俺はあらかじめ綾香さんが来る日、部屋の出窓に何気なくバイブをインテリアのように置いて相手から「これはもしかして・・ww」とか、言ってくれる展開を待ったのである。
だが、なにもかも綾香さんのほうが上手である事を俺は知る事となる。
つづく