2017/08/05 16:11:17
(I5R/a.nd)
俺はその日から数時間、いや数日間は考えました。しかし、時間や日にちがたつにつれ、俺の中に焦燥感というのが芽生えてきました。
それは、俺がマイのケータイをパスワードまで解読し、さらにマイになりすまし、また、まこっちゃん。という人物に対して、ハメ撮り画像を遅らせたという事実。
これはバレるのはあと数日の問題だと思っていました。なぜなら、マイはそれからも毎日仕事に行くわけだし、いつかはまこっちゃんと店で遭遇し、「なんで写真おくらせてきたん?w」等という会話が行われるのは容易に想像できたからです。
俺は意を決し、バレるのは100%。そして、マイがやったこともそうですが、俺がやったことも、もう十分、離婚するに値することをやってしまったんだ。という覚悟を決めました。
いつまでたっても、隠し通す事は出来ないだろう。こうなったら、まこっちゃんと遭遇する前に(今のところ、まこっちゃんと遭遇している気配はない。遭遇したら、必ず話題になり、その帰りに俺に詰め寄ってくるはずなので)すべてをぶっ壊す必要がある。と思ったのです。
その壊すものとは、俺は卑怯な人間なのかもしれませんが、マイがスナック勤務を辞めさせると同時に、ケータイ番号とかも変えさせ、まこっちゃんと音信普通状態にする。ということです。
なんというか、マイが別の男とHしているというのは、すでに覚悟していたことです。そのことよりも、俺がケータイを盗み見し、なりすまし、ハメ撮り画像を送らせた。っていう事が、バレるほうが俺にとっては恐怖なのでした。
それがバレて、マイに開き直られ、子供を連れて、家を出ていく。ならまだしも、この家の名義はマイの家なので、俺のほうが出ていかされるかもしれません。
それだけは阻止しなければ。。。というか、そのためにはマイとまこっちゃんの間に連絡をとらせるわけにはいきませんし、店に出勤させる事はできません。
俺は、マイがまこっちゃんとHしている。という事に触れずに、なんとか、スナックを辞め、すべて店の客とあらいざらい縁を切ってくれる方法はないか。と考えました。
そのためには、「誠意をもった説得」しかない。って思ったのです。もう、まこっちゃんだろうが、なんだろうが、俺のふがいなさにマイを水商売をさせ、体を売らせるような事態にさせていた男の責任を痛烈に感じ始めていたのでした。子供の成長という影響もあったのかもしれませんが。
いうなれば、店さえやめて、客とも縁を切れば、俺がのぞき見した。という行為が明るみに出る可能性は低いはずです。それこそ、街中でまこっちゃんと遭遇でもしないかぎり。もう、まこっちゃんとのハメ撮りの事実は、誰にも言わず、墓場まで持っていこうと思ってました。
ただ店をやめて、客を縁を切らせる為ならば、俺のほうが誠実に「ちゃんと働いて金を稼ぐから、スナックの仕事をやめてくれ。客とも縁を切ってくれ」っていうのが、
「あまりにも普通であり、効果的であり、男として誠実な想いをぶちまけた行為」
だと思ったのです。
そしてその話を切り出すために、マイの仕事がない日を選び、「たまには飲もうぜ」とリビングに誘うと、、、、
とんでもない。展開になっていきました。俺が腹を割るのと同時に、、マイも腹を割ってきたのです。
そして・・・
次回は「最終話:最大の屈辱。そして安寧へ・・・」 です。