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2025/08/19 11:16:46 (60NRsE7Q)
もう30年近く昔の中学3年生の時の話。俺は人生で1番危なっかしい時期を過ごす事になるキッカケになった最悪の体験。

俺は中学校時代、剣道部に所属していた。どちらかと言うと不良っぽい同級生が多い剣道部の中では真面目で大人しい方だが、かと言って勉強が特別出来た訳でもなく、剣道の腕前含めて中途半端な少年だった。

同級生の部員は8名。部長を務める川西という中3で180センチ近い身長の大きな男が性格は優しいのだが、煙草も酒も呑み、学校では不良グループのひとりで目立っていた。

川西を中心とした不良っぽい4人、それ以外の中途半端な俺を含めた4人に部活内はグループ分けされていて、下校時はそれぞれのグループに分かれて行動していたのだが夏休みの初日、練習が終わり帰り支度をしていた俺に珍しく川西が声を掛けてきた。

よしのぶ、お前たち今日これからどうするの?
川西は他校の生徒も自宅に呼んで酒、煙草、麻雀をやったり暴走族の真似事近い事をしている川西には、あまり関わりになりたくなかった俺は、塾とかあるから真っ直ぐ帰ると素っ気ない返事をした。

今日これから俺たち面白いとこ行くんだ。お前たちも来いよ。川西が俺の前に立ちはだかりニヤニヤしている。俺が答えあぐねていると俺の首に腕を回して勉強なんていいだろ、たまには付き合えよと言ってきた。

学校で皆から一目置かれている身体の大きな川西に首にのしかかられて俺は仕方なく同意した。

何処に行くの?前を歩く川西達4人組から少し遅れて歩く俺たち4人組が尋ねるが、川西達はゲラゲラ笑いながら着いてからのお楽しみだよと答えるばかりでどんどん先を急ぐ。

やはり行き先は川西の自宅だった。
よし、荷物はここに置いていけ。よしのぶ、お前はこれ着ろと川西が派手な赤いTシャツを投げて寄越す。お前達はこれな。他の3人にも趣味の悪いTシャツを投げ、制服のシャツを脱がせ着替えさせた。

よし、出掛けよう。自分達も着替えた川西達はニヤニヤしながら家を出ていく、派手なTシャツに着替えた俺たちがそれに続く。

川西の自宅の最寄り駅の反対側は少しガラの悪い繁華街。夜には怪しいネオンや看板が立ち並ぶ昼間は閑散としたゴミや煙草の吸殻が沢山落ちた汚れた裏通りを俺たちは進んで行った。

着いた。ここだよ。川西が俺たちに振り向いて言う。着いたのは薄汚れ、潰れかけた様なポルノ映画館。みゆき座と錆がひどい看板が掲げられ扇情的なポーズの裸の女のポスターが並んでいた。

俺がポルノ映画?無理でしょ、入れて貰えないでしょ。と川西に言うと大丈夫だって。入り口で大人って言って入るんだぞ。と早く来いと言う。

入り口の鑑賞券売場で川西が、すみません大人1枚。と面倒くさそうに対応する中年男に告げる。
中年男は川西の顔すら見ずに金を受けとり券を渡す。不良組が券を買って最中、俺たち4人組はもう心臓がバクバクしていた。

遂に俺の番になる。俺は上擦った声で大人1枚と中年男に告げる。不良組には顔も上げずに対応していた中年男が、大人?と顔を上げて俺を正視する。爬虫類を思わせる陰険な顔をした中年男が、俺に学生?と聞いてくる。

俺は全身から汗が吹き出る。違います。大人です。俺は焦りながら早口で答える。
中年男は薄気味悪くニヤニヤしながら大人ね。と言って俺から金を受け取り小さな券を寄越した。

焦りまくっている俺たち4人組を長椅子が2つあるだけの薄暗いロビーで川西達が迎える。4人はヒーヒー笑いながら俺たちの上擦った声を真似して大人です!大人1枚!と揶揄っている。

ここから中に入ったら皆バラバラに座るからな。三本立てだから飽きたら途中で帰るから。そん時は声掛けるからなと川西が俺たちに言う。
中入って、知らないやつに声掛けられたら補導員だから1人で直ぐ逃げろよ、もし捕まっても他の奴の事を売るなよ、1人で来たって言え。

川西達がめいめい席に着く。館内は客もまばらだ。成人映画、補導員。俺たちはもう心臓が痛い程緊張しびびっていた。

俺たち4人は薄暗い小さな映画館の通路を進み、中程にまとまって4人で並んで座った。映画が始まる、補導員に声を掛けられるのでは無いか、券売所の爬虫類みたいな陰険な中年男が警察に通報しているんじゃないか。俺たちはそわそわして映画館の暗がりをあちこち見回した。

緊張しながらも、そこはやはり性に目覚めたばかりの中学生だ、画面の女性の裸体、淫靡な喘ぎ声に釘付けになっていく。一本目が終わった。

補導員は来そうにない。2本目が始まる迄の休憩時間。緊張もほぐれ、並んで座っているのはおかしいとなり、2本目はばらけて座る事になった。
 
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投稿者:よしのぶ
2025/08/19 12:02:59    (60NRsE7Q)
ばらけて座る事になったが、小心者の俺は他の3人が見える後ろの方、万一補導員に声を掛けられても逃げやすい通路側の端の席に腰掛けた。

開演を知らせるブザーがなり、館内の照明が落とされた。画面にいきなり女の裸体が映った瞬間。
通路側からすみません。と男が声を掛けてきた。
俺は心臓が口から飛び出るほど驚いたが男はすみません、すみませんと言いながら俺の前を横切り俺の隣に座った。

ガラガラの映画館。他に座る席は幾らでもあるのに、俺の隣に小柄でスーツを来たサラリーマン風情の中年男が座っている。

俺は補導員だと思った。逃げなければ。俺は席を立とうとしたが足に力が入らない。警察に捕まる。しかもポルノ映画館で。俺は父の激高する顔や母が泣く姿を想像して気分が悪くなるくらい動揺した。

警察から学校に連絡が行くのだろうか。停学とか退学という言葉が頭をチラつき泣き叫びたい気持ちになった。

俺はこれから起きる最悪のシナリオを考えていたが隣に座った小柄な中年男は動く気配がない。
5分程経過し、俺はこの男は補導員では無いのではないかと期待するようになった。

すると他に座る席は幾らでもあるのに何故わざわざ俺の隣に座ったのだろう、気持ち悪い男だと考えるようになっていた。

その時だ。緊張し、肘掛けの先を掴んでいた俺の手を包む様に中年男が手を重ねてきた。俺は仰天して咄嗟に手を引っ込めると中年男は俺の腕を掴んで俺の耳元に顔を近づけて囁いてきた。

高校生?可愛いね君。
背筋が凍る思い。俺は固まってしまった。
俺は今、何を言われたんだ?

戦慄で固まっている俺の膝を中年男が撫で始める。
男は俺の耳元に顔を近づけたままだ。
男の息が耳元に掛かる。

可愛いね。びっくりしてるの?大丈夫だから。任せてね。中年男が俺に囁く。
膝を撫で回していた中年男の手が這い上がってくる。

俺は動揺しまくって声も出ない。
中年男が俺の頬に生暖かいキスをしてきた。大丈夫だよと男は何度も小さな声で繰り返す。学生ズボンの上から股間を撫でられいる。

恐怖と何か得体の知れない感覚が入り混じった。
男はいい子だね。ほら膨らんで来ちゃったね。君、大きいじゃない。

男は俺のペニスをズボン越しにさすってくる。俺のペニスは反応してしまっていた。
頭は混乱しまくっていたが、何故か気持ち良さだけは感じる。

俺はなんとか声を絞り出した。やめてください。
微かな小さな声を出した。
その時、チーという音が聞こえた。俺のズボンのファスナーが下ろされる音だった。
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