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2025/08/10 16:27:51
(k9znCg3z)
力尽きて、服も気ないまま。
まだ熱をもった女の頬を撫でながら、静寂に耳を傾けると、雨音がした。
締め切ったはずのカーテンはわずかばかりに隙間があき、窓についた水滴が見えた。
私の腕をまくらにして目を閉じる彼女の息が首のあたりをすり抜けていくが、数秒ほど前よりも落ち着いているように感じる。
濡れたままのペニスとカーテンを閉じるために伸ばした指だけが、未だ明確に女の感触を覚えている。
雨は、アスファルトに溜まった熱を溶かすように、私たちの身体の熱も覚ましていくようだった。