SEXもオナニーもフェラも出てきませんが。
私の浅い経験の中で、かなりシビれた一夜でした。
仕事絡みの女性と飲みに行った。
33歳・既婚で、笑うとエクボの愛らしい方。
完了させた仕事の事や、釣りとゴルフで忙しい旦那さんの軽い愚痴などを肴に。
随分なピッチで飲むなぁと思い、終電までにはお開きにしようと釘をさしておいた。
次の案件でも顔をあわせるし、面倒は嫌だった。
こちらの心配をヨソに、今夜は楽しいお酒です~とか、なかなか腰を上げようとしない。
結局終電を逃してしまう。タクシーで送るから帰りましょうと提案したけど~カラオケに行くはめに。
個室に入った途端に、苦しいだの気分が悪いだのと言い出し~正直イラっとさせられた。
そうしながらも、彼女はひと昔前のポップスを何曲か唄った。
まるで、家に帰りたくない様に思えた。
かけていたメガネを外して、目を細めて画面の歌詞を追うのだが。
目の悪い女性がメガネを外した時の瞳は、本当に手強い。
濡れた瞳?とでもいうのか。
お互いに独身同士なら、何も考える必要は無いだろうけど。
会社の女の子だったり、よく行く店の子などに手をだすのを良しとは出来ない。
ましてや、相手が仕事上のパートナーならなおさら。
唄い終えてカクテルを飲み干した彼女は、私と寝たくないですか?
と直球を投げてきた。
動揺もし、慌てもしながら、それでも私はもう帰った方が良いですよ。
と、心とは裏腹に彼女を諌めた。
身体中を走る黒い欲望みたいなものを抑えこむのは、なかなか骨が折れた。
彼女は何を思ったか、スカートの中に手を入れてストッキングを下ろしはじめた。
そして、私を困らせる様なことを色々と言い、ブラウスの中から器用にブラジャーだけを脱いでしまった。
彼女はお腹が苦しいから、パンティを脱がせてくれと私に言ってきた。
私は喉がカラカラに渇き、興奮と苛立ちとでかなり切羽つまっていた。
部屋の中は、唄われないカラオケの伴奏が続いていた。
私はその願いを聞くから、楽になったら一服して帰りましょうと言った。
コーナー型のソファーで、私に横顔を見せる向きで座っていた彼女は、斜めに座り直して私に膝を向けてきた。
手に汗をかいてた気がした。
自分のズボンで手をぬぐってから、彼女のスカートの中にゆっくり這わせた。
両手の指先が腰のあたりに届き、パンティの横の細い部分に触れた。
彼女は少し尻を浮かせて、私の作業を助けた。
指先にかけた布切れを、ゆっくり引いた。
スカートから出て来た布切れは、淡い灯りの下ではピンクなのか白なのか分からなかった。
白い両膝を通過して足首に届く前に、彼女はヒールを又脱いだ。
爪先を通す為に屈んだ私の目の前には、白い膝があった。
脚から抜いて体を起こす時に、その隙間が幾らか開かれた気がした。
白い両足の奥は、真っ暗で何か見えたわけではない。
あれだけからかう様な、酔いも手伝ってのふざけた態度をしていたのに。
見上げた時、彼女は横を向き目を閉じていた。
あの表情が一番効いた。
いくつか言葉遊びを繰り返した後、私は彼女の片方の脇に手を差し入れて立ち上がらせた。
店を出て、通りでタクシーを捕まえた。
帰りたがらない彼女は、行き先を伝えるのを渋った。
何とか言わせると、彼女は私の左手を取り、剥き出しの脚の間に挟ませた。
左手の平には柔らかい感触があり、それは車の揺れと共に私を挑発し続けた。
挑発を凌いで、何とか彼女のマンションの前にたどり着いた。
私も降りて、エントランスの前まで送った。
「もう困らせないでくださいね。」
と笑って言った。
彼女は、一線を越えずに済んだことに礼を言ってきた。
私も楽しい食事だったと言い、別れた。
翌月、彼女の会社と仕事上の打ち合わせがあり、久しぶりに伺った。
テーブルの向こうの相手は、彼女の上司の課長。
淡々と事が済み、引き揚げる為に資料を片付けた。
最後の挨拶の時に、最初から気になっていた事を尋ねた。
「○○さん、お元気ですか?」
その課長は、彼女なら先月末に退職しましたよ。と。
重たくモヤモヤしていた何かが消えていった。
ホッとした様な気分でもあった。
何故、あんな振る舞いをしたのか?
最後に少し、飛んでみたかったとか。
あそこまでいきながら、飛ばなかった私は…
小心者のダメな大人?
立派な大人の男?
まぁ飲んだ席で女性の下着を脱がしてる時点で、立派では無いな。
以上、凄くドキドキしたけど~結局、パンティを脱がすまでしか出来なかった経験談でした。