彼女いない歴2年を超え、どうしても性欲も高ま
ってくる。職場には若い女性(由有子)が一人し
かおらず、結構可愛いので口説きたいが、彼氏持
ちなのでそれもできない。そこで、もっぱらオカ
ズに使わせてもらっていた。
素直で比較的ガードの甘い子なので、ブラウスの
襟元からブラが見えることがたまにある。また、
タイトな服を好んで着るので、ブラのホックやス
トラップのラインが微妙に浮かんでいることがあ
る。そういう光景を目に焼き付けておいて、家に
帰ってひたすらオカズにする。夜のオフィスで由
有子を強引に陵辱する妄想を膨らませたりする。
ただ、とても空しい。中坊じゃあるまいし、いい
大人が余りにも情けない。そこで、彼氏持ちを承
知で口説いてみることにした。何も付き合ってほ
しいわけじゃない。うまくいって、1度でも身体
の関係が結べれば、それで満足。ダメ元で挑戦し
てみた。
2人きりで飲みに誘うことは成功。結構いい雰囲
気になったので、口説いてみたら、案の定、ドン
引きされた。非常に気まずくなり、間がもたなく
なったので、「ずっと好きだった。好きで好きで
たまらないんだ」と連発して、何とか食い下がろ
うとしたが、相手にされず。酒のピッチが上が
り、愛の美辞麗句を連ね、「その気持ちはとても
嬉しいんだけど…」と言われたところで記憶が飛
んだ。
気が付くと、由有子のマンションで寝ていた。心
配そうに覗き込む彼女の顔を見つけ、一瞬チャン
ス到来かと思ったが、横に彼氏がいて凄い目で睨
まれた。慌てて起き上がると、顔と腹にパンチを
食らった。「早く出てけよ」と怒鳴られて、ほう
ほうのていで逃げ出した。
時計を見ると、午前2時過ぎ。情けなくて涙が出
てきた。
翌日は会社を休み、家で悶々としていたところ、
夜、由有子から電話があった。「大丈夫?」「ま
あまあ」「殴られることになってごめんね」「い
や、もういいよ」「お見舞いに行こうか?」「い
や、いいよ」「でも、心配だから」
由有子はすぐに来た。近くから電話してきたらし
い。男の意地で、顔だけ見せたらすぐに帰っても
らうつもりだったが、不安そうな笑顔がかえって
魅惑的で、ムラムラきてしまった。
部屋に入れて、インスタントコーヒーを出した
が、けがの功名というか、自分の部屋に由有子が
いるというシチュエーションに心臓が高鳴り、思
わず唇を奪ってしまった。
えっ、と抵抗しようとする由有子を抱き締め、
「好きだ」を連発してゆっくりと倒していき、そ
のまま長い時間唇を合わせていた。
「ちょっと、やめて!」我に返った由有子は押し
返してきたが、「好きだ、君しかいないんだ」と
耳元で囁いて、絶対に諦めなかった。
そのうちに抵抗する力が弱くなり、身を任せるよ
うに動かなくなったので、目を見つめながらゆっ
くりとキスをした。「本当に可愛いよ。いつも憧
れていたんだ…」
困ったように固まっている由有子の髪を撫でなが
ら、歯の浮くような褒め言葉を連発し、唇を合わ
せ、そっと胸に手を置いた。抵抗されなかったの
で、あとは一気に踏み込んでいった。
胸を揉みながら、ジャケットを脱がせ、ブラウス
のボタンを外した。薄い水色のブラジャーが露わ
になった。これがいつもオカズにしていた由有子
のブラジャーかと思うと、感慨深かった。さすが
に抵抗されたが、構わずホックを外し、乳首に吸
い付いた。スカートをずらし、パンツの中に指を
滑り込ませると、あっという間にアソコに到達し
た。既にぐっしょり濡れていた。
ここまで来れば、勝利を確信できた。2年のブラ
ンクはあるが、由有子はそれほど男性遍歴がない
タイプなので、十分満足させられる自信はあっ
た。あの怖い彼氏を思い出すと、復讐してやろう
という気にもなった。
身体中を舐め回し、由有子が声を上げるようにな
ってから、焦らしに焦らして挿入。すぐに抜い
て、また愛撫。クンニに異常に反応するので、面
白くなってずっと舐め続けた。それだけで何度も
イッたようだった。「焦らさないで…」と言うの
で、「彼氏とどっちがいい?」と意地悪を言う
と、頬を膨らませたその顔が可愛くて、絶対に中
出ししたくなった。
クンニしながら指も使うと、泣き出しそうな喘ぎ
声に変わったので、「もう、俺に任せるよね」と
聞くと、何度もうなずき、しがみついてくる。正
常位で挿入して激しく突くと、髪を振り乱し、こ
れがあの理知的な由有子なのかと思うとますます
興奮してしまい、さらに深く突く。
自分でも驚くくらい大量に放出。いつまでも脈を
打ち、精を放ち続けた。普通なら、射精した後は
急速に冷静になるが、今回は射精したことで由有
子がたまらなく愛おしく思えた。
その後も、体位を変えて、何度も射精した。フェ
ラをさせて、口の中に放った。精子が完全に出な
くなるまで果てたのは、これが初めてだと思う。
多分、10回くらい出した。由有子はその倍はイッ
たと思う。
お互い限界まで貪り、疲れ果てて、抱き合ったま
ま寝てしまった。明け方の4時頃、由有子はタク
シーに乗って帰って行った。こちらはもう1日会
社を休んだ。
その晩、由有子が尋ねてくるかと思ったが、それ
はなかった。電話もメールも来なかった。
翌日、会社で顔を合わせたとき、由有子は目をそ
らした。こちらから、付き合ってくれと言ってみ
るか、ストレートに身体を求めるか、それともこ
のままフェイドアウトしてしまうか。
イニシアティブがどちらにあるのかもよく分から
ない。ここ数日、生ぬるい時間が流れている。