一次会が終わり、幹事役だった俺は二次会の提案をしたが、皆珍しく行けないと言った。ただ一人を除いて。その一人は最近離婚した友美だった。丁度、俺の隣にいたので「どうする?まだ飲み足りなかったら、俺とバーにでも行くか?」と、聞いた。友美はOKした。最後の乾杯、そして解散になり、皆それぞれ散っていった。俺と友美は、俺の行き付けのバーへ向かった。友美達元夫婦は、半月ほど前に別れたばかりだった。二人に子供はなく、共働きだったので特に問題なくすんなり離婚できたらしい。それでも、十年以上連れ添ってきた訳だし、事は二人だけの問題ではなく、親や親戚関係も無関係とは言えない。きっと、今日に至るまで様々な気苦労や不安、心配があったに違いなかった。だから、今回の同窓会は古くからの友達同士、気を遣うことなく安心して楽しめたんだろう・・・。そんな気の緩みから酒が強いはずの友美はかなりの量を飲み、そして立つと足元が覚束ないほど酔ってしまった。時間は22時を回ったところ。俺にとってはまだ宵の口だったが、友美を送ることにした。「上がってって~!」玄関先で友美が言った。「いや、帰るよ」「なにつまらない遠慮してるのよ(笑)私はもう独身なんだから!それに友達なんだからいいでしょっ!」本当はバーに引き返して、一人でちびちび飲み直そうと考えていた。しかし、強引に手首を掴まれ玄関に引きずり込まれてしまう。「ほらっ、早く上がって!」「わ、わかったよ・・・」俺は居間に通された。「本当はこの後、また飲みに行こうと考えてたでしょ?」冷蔵庫からビールを2缶取り出し、友美が言った。「ま、まぁな・・・(笑)」「ホントに飲んべなんだから・・・私とさしじゃ不満?」「そんなことないけどさ・・・」二人で改めて乾杯した。それから30分ほどして「この部屋、夏は風通しが悪くて暑いのよ・・・」友美は団扇を取り出し、顔を扇いだ。肩ほどの長さのストレートの髪が、風に煽られ首筋と項が露出した。しかし、汗で何本かの髪が首筋に張り付いていた。俺は友美の色気にドキッとした。黒の襟付きノースリーブポロシャツから伸びる二の腕がタプタプ揺れる。「はぁ・・・暑い暑い・・・」友美はポロシャツのボタンを外した。胸元が汗ばんでいる。膝丈の花柄スカート。この暑さなので、パンストは穿いていない。床に膝を崩して座っているので、膝頭が妙に艶かしい。「ケンも使う?」友美は俺にも団扇を手渡してくれた。「サンキュ・・・」「もう汗で体ベタベタ・・・」友美が両腕を上げて背伸びをした。手入れの行き届いた真っ白な脇。ノースリーブの隙間から見え隠れするブラの肩紐・・・。こいつはただの友達で同級生だ!!俺はそう自分に言い聞かせたが、そうは言っても熟れた元人妻には違いない。俺のもっとも好きな人種だ。小柄でスレンダーな友美だったが、出るところは出ている。胸の先端は、大きく前に張り出し、ポロシャツの生地が伸びてインナーが透けて見えそうだった。「ん?どうしたの?ケン・・・急に大人しくなっちゃって(笑)」「いや、別に・・・」25年以上の付き合いになる友美を初めて女と意識した。それまで何とも思っていなく、いやらしい気持ちなど微塵も感じていなかった俺が・・・。もし、ここで襲い掛かったらどうなってしまうだろう?これまでの関係は簡単に崩れてしまうのは間違いなかった。しかし、友達の俺が言うのも何だが、友美は結構いい女だと以前から感じていた。
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