大人になってから結構な近眼になったんだけど、車も乗らないしスポーツも何にもやらないしで特に困らないから放置してた。
でもある時理由はわからないけどコンタクトをしてみようと思い、店で購入。お試しのコンタクトを付けたまま店の外に出ると、世の中がくっきりと、色まで鮮やかに見えた。
感動して、でもキョロキョロと不審者にならないように、それでもあちこちを見ていたら、こっちに向かって歩いてくる女子高生に気がついた。
古臭いくらいのセーラー服に、かなり短めの今時なスカート。髪はストレートのロングを軽く巻いていて、まだ幼さが残る顔立ちなのに妙に色気があった。可愛いんじゃなくて美人。
その時急に、風が吹いた。
突風っていう感じじゃなく、こう、ふわっと、本当に自分で言っていてキモいけど風の妖精さんの悪戯かな、みたいに一瞬だけ彼女のスカートが捲れ上がった。
薄い水色のパンツに、若く瑞々しい張りのある太ももが露わになった。
本当にほんの一瞬のことで、すぐに彼女はスカートを押さえた。
俺はたぶんアホみたいなら顔して見惚れていたんだが、次の瞬間、彼女と目が合った。
そして彼女は、微笑んだ。大きな目はそのままに、口角だけが上がった。「ねぇ、見たでしょ。もう、仕方ないんだから」みたいな声まで聞こえてきそうだった。キモいな俺。
時間にして5秒もないと思う。
一応その時すでに俺は結構なおっさんで、子供の頃からドSの変態だったから、かなりのことを経験していた。その時も何人かM女のパートナーがいたと思う。
なのに、今でもひとりでする時、何回かに1回は彼女のその一瞬のことを思い出し、頭の中でリピート再生しながらしてる。