サ終はされていないものの今は見る影もない某SNSで知り合った、遠方に住む同い年の女の子Mとの話。
4年くらい交流してお互い気の知れた友達になっていたので、顔写真の交換や電話でのやり取りもしていました。
とある日にMから『会って遊びたい』と言われ、わざわざ僕の住む地元までMが来てくれることになり、2泊3日の予定である日の夜に初対面。
顔や声はとっくの昔に知ってましたが、初めて会った時は僕もMも緊張した様子でした。
『顔知ってたけど分かんなかった』など他愛のない会話をしつつ、そのままホテルへ行きました。
遊ぶ約束をした時は体の関係をすることは考えていなかったので、ラブホではなくビジホを予約。
事前に『泊まる時は同室で良いよ』と言われてたので、セミダブルベッドの部屋へチェックインしました。
部屋で1時間程お喋りしながら、交代でシャワーを浴び、翌日以降のデートに備えて寝るため2人ベッドへ。
前から知っていたSNSでの友達とはいえ初対面で同い年の女の子がすぐ隣にいるというのはドキドキが凄かったものです。中々眠れません。
ベッドに入り30分くらい眠れずボーっとしてると、Mが僕の方を向いて寝返りをうってきました。
『もう寝たかな?』と思って見てみると、普通に目を開けていて、目が合いました。顔と顔が十数cm程の近距離にあります。
もちろん僕は先程からドキドキが止まらず寝付けなかったので、そんな状況に更にドキドキが増していきます。
Mも同じ気持ちだったのか、眠そうな雰囲気はまるでありません。黙って僕の顔をじーっと見ています。
この状況で流石に僕も男です。『これはそういうことだよな?』と自問自答。男として、次の一手を頭フル回転で考えます。
色々考えてるうちに、Mが唐突に僕の手を取りました。
何だ?と思う間もなく、Mはそのまま手を口元へ持っていき、僕の人差し指を甘く噛んできました。
流石にびっくりしました。
何となくそういうスキンシップがあることは知っていましたが、いざされると驚きました。
そんな事を横目に、目を見つめながらカリカリと甘噛みを続けるM。
僕はその様子をじっと見ていました。
歯を立てて、でも全く痛くない程度の力で噛み続けるM。
甘噛みはそのうち、舌を絡めたり、吸ったりするような動きもしてきました。
僕の指を、まるでキャンディを舐めるように扱ってきます。
時間の感覚は殆ど覚えていませんが、恐らく10分くらいはそうしてたと思います。
その間、僕らはずっと見つめ合っていました。
考えに考え抜いた結果、僕はMの口からゆっくり指を離します。
そしてほんの少し、顔の距離を縮めました。
何も言葉を交わさず、距離を縮めて見つめ、また距離を詰めては見つめ…。
何十秒とかけてそれを繰り返し、鼻と鼻が、おでこ同士がくっつく所まできました。
もうお互いの息がかかるところまで。
それでも当時そういう経験が殆ど無かった若造だったので、あと一歩が踏み出せません。
端から見たらガンを飛ばし合ってるような状況です。
もうとっくにアソコはギンギンです。
そんな状況が1〜2分続きました。
Mが最後の一押しと言わんばかりに、脚を僕の身体へ被せてきました。
いわゆる抱き枕を抱くような感じです。
身体はより密着し、体温が伝わります。
ギンギンのアソコはMの下腹部辺りにコツンと触れていました。
Mも、その僕の状態に気付いていたはずです。
今になって思えば男として本当に情けない話です。
経験が無かったとはいえ、女の子がここまでお膳立てしてくれています。
長い長い気持ちの交換っこが、やっと終わります。
Mの頬に手を当て、指で優しく撫でた後、顎をゆっくり僕の方へ傾け、キスをしました。
34年間、未だに人生の中で、それが一番幸せなキスでした。
そんな時代が僕にもありました。