純和風の長屋、俺が少年時代を過ごしたときは、兄弟もいたせいか、もっとゴチャゴチャした感じの家だったが、今では老夫婦の二人暮らし。改装してまだ2年ということもあり、無駄な置物もなく、シンプルな作りの実家だった。テレビとキッチンがある客間のテレビをつけて、高校野球を流し、そしてギンギンに冷えた瓶ビールを取り出して、酒造メーカーのマークが入ったグラスにトクトクと注ぐ。そしてソファーに座ってテレビを見ながら、「おつかれー」と軽くグラスをカチンとあてたのだった。冷蔵庫の温度設定が最大なのか、冷えた瓶ビールは冷蔵庫から出すと、すぐに瓶全体に水滴が付着し、夏の暑さを物語っていた。そしてエアコンを最低温度の19度に設定すると、ブモーと冷たい風がエアコンから部屋の熱気を緩和させていった。そして(何か会話を。)と思い、とりあえずありきたりな質問から始めてみたのだった。※俺とホアちゃんの会話は今回は読みやすいよう標準語で書いていますが、実際のホアちゃんの言葉はぎこちないものであり、何度も日本語の勉強がてら訂正をしましたが、ここでは訂正の会話部分を省略しています。俺「ホアちゃんは日本に来る前、ベトナムで何してたの?」ホア「大学生してましたよ」俺「今も大学生で20歳だよね?ということは日本に来てからまだそんなに経ってないとか?」ホア「はい。高校の時から日本語初めて、大学でも日本語を専攻し、すると大学1年目に留学のチャンスがあったので日本にきました」俺「へー。そうなんだ。だから日本語の日常会話とか普通にできるんだね。しかし、なんでまた日本へ?」ホア「留学先としては人気がある国なんです。同胞もたくさんいるので生活しやすいし、これからのベトナム経済の事を考えると、英語は当たり前として日本語も学んでおくべきかと思って」という具合に、ホアちゃんの優等生っぷりを見せられたのである。それも無理もない。ホアちゃんはベトナムのホーチミンという場所の1流大学(日本でいう東大、京大クラス)の出身であり、家系も詳しくは聞いていないが、公務関係の仕事を祖父の代からやっているという、いわゆる「エリート階級のお嬢様」といえるのだった。もともと家柄や学歴もあって、容姿に性格にそれに加えて頭がいいというのだから、おそらくベトナム本国の男子諸君は、こんな彼女とヨダレが出るほど付き合いたくなるような存在のかもしれない。と思った。そして適当な会話を重ねた後・・・俺は動いた。俺「あ、そうだ。俺の職業って何だか言ったっけ?」ホア「きいてません」俺「カメラマンなんだ」(嘘w)ホア「カメラマン?写真をとるのですか?」俺「雑誌のカメラ担当なので、プロ野球の試合からオンナノコの水着写真まで、仕事があればどんなものでも撮りに行くよ。」ホア「へー。だから車にカメラを置いていたんですね」※たしかに車にカメラを積んでいたが、あれは安物の一眼レフ。勢いでかったが、釣りにいく時くらいしか使わない代物。俺「ちょっと正直にお話をしていい?」(かしこまる)ホア「はい?」俺「正直にいえば、俺今まで、本物の外国の人が、本物の民族衣装を着ている写真とか、撮ったことないんだよね。ホアちゃん、とても写真写りよさそうな笑顔出すし、スタイルも細くてキレイなので、良ければ色々撮らせてほしいな。って思って」ホア「写真ですか?まぁいいですけど・・?」俺「ただ、俺は婦人服のチラシのカメラマンじゃないから、ただ写真とって終わりっていうのではなく、いろいろ。撮らせてほしんだ」ホア「色々というのは・・?」俺「ま、ちゃんと謝礼も出して撮影させていただくわけなので、はっきりというほうがいいかな。簡単に言えば、ちょっと服をはだけさしたりしたセクシー写真も撮りたいと思ってる」ホア「え・・。服脱ぐのですか?」俺「ちがうちがうwww 少しだけ肌を見せるような感じで、、うーん。。あ、そだ。見たほうが早い」そして俺は手持ちのスマートフォンで、「コスプレ」というキーワードで画像検索をした。すると予想通り、いろいろなゲームキャラクター、アニメキャラクターの衣装を着た女子が、きわどいポーズで撮影されている画像が羅列されたのだった。俺「まぁこの子達はゲームとかアニメの真似をしているだけなんだけど、ポーズだけでいえば、だいたい似たようなものかな。この子達もいちおう、ちゃんと可愛く見えるポーズみたいなのがあって、研究した上で撮影されてるんだよ」ホア「そうなんですか」
...省略されました。