私が以前住んでいた3階建てアパートの2階。
その上の階から時折喘ぎ声とベッドの軋む音が聞こえた。
初めの内は、そういう時もあるさ…なんて心の余裕もあり
その音ですらオカズにすることが出来た。
しかし、仕事が繁忙期に入り残業による遅めの帰宅。
寝に帰る為だけにあるようなこの部屋で就寝間近になると
上の階からの喘ぎ声とベッドの軋む音。
ほぼ毎日しているのではないかと言うほど盛っていた。
私はどうにかして睡眠を確保したいが為に、その辺にあった紙切れに
『夜の営みの音がうるさいです』
と殴り書きをして3階の住人のドアノブに貼り付けた。
本当はセッ◯スしている最中にドアを殴りつけて驚かせたかったのだが、逆恨みなど更に悪化するような事を避けたいと思い、穏便に済ませるようにそのように対応したのだ。
今日で最後でありますように…と。
次の日、まさか上の階からカップルで謝りに来るとは思いもしなかった。
もし謝りに来たとしても事が事であるため、恥ずかしくて男だけの来訪だろうと思っていたのにも関わらず、男女二人でだ。
彼女たちは30半ば〜後半の同棲カップルであり
最近、両隣の部屋が空き家となった為、気と声が大きくなってしまったのだと言う。
私もカップルに性行為自体を抑止しようとは思っておらず、ただ時間さえ押さえて頂ければ大丈夫だと伝え、
深夜はやめて欲しいことと、自分が帰る時間などを伝え
2人は自分たちの部屋へ戻るのであった。
2,3週間程、騒音が無くなり快適な睡眠を送ることが出来たのだが
ある日、帰宅して鞄から家の鍵を探していると上の方から
パンパンと体と体がぶつかるような音がしたのだ。
鼻で大きく溜め息をし、3階へと上がり通路に出ると扉が全開に開いてあるのを目の当たりにして目を疑った。
息を殺しながら扉に近付くと、パンパンと響く音に加え、微かに漏れる女性の声がはっきりと聞こえるようになったのだ。
そして扉の前へと移動した私は、玄関先の廊下で女性が裸になってこちらを向いた状態で男に犯されていたのだ。
私は口が開いたまま動けずにいると女性はパンパンと男に打ち付けられ揺れながら
『やっぱ…来て、くれたんですね……』
と言い、私は何のことだと眉をひそめながら思った。
続けて
『この前の注意書きの紙…私たちがよく行くアダルトショップの…チラシ、だったんです…』
『お兄さんも口ではああ言っていたけど、えっちなこと…好きなん…でしょ?……っ』
感情に任せて取った紙がまさかそのような広告だとはつゆ知らず、カップルの目せつけ行為に火をつけてしまったのだ。
だから早々にカップルで私を品定めする為にわざわざ揃って部屋に謝罪しに来たのか…と。
そう理解し、ふいに冷静になった私の股間は窮屈そうに突き出てしまうかのようにズボンを真横に突き上げていた。
股間の変化に気が付いた女性は、こっちへ来てと言い彼氏も
『構いません、しゃぶらせてやってください』
と言い、荒くなった鼻息をベルトの金属音で掻き消しながら彼女の前へと硬くなった肉棒を差し出すのであった。
先月までこのカップルに苛まされたストレスが、まさかこのような形で発散されるとは思わず、
私は淫らに揺れる彼女の乳房を揉みしだき、彼女の口で柔らかに肉棒が包まれ、
彼女の尻に彼の体が、肉棒が肉壺へといやらしい音を立て
私はその状況に耐え切れず興奮してしまい、自慰行為を疎かにしていた私はものの数分でイキ果ててしまったのだ。
彼女の口、そして顔へと汚してしまった事に更に興奮を覚えてしまい勃起は鎮まる気配はなかった。
彼女は不敵な笑みを浮かべ自分の顔に付いた精液を手で拭い口に含めてから再度私の肉棒へとしゃぶり
2度の射精へと誘ってくれた。
そしてその後、彼もつられるように彼女の中へと果てるのであった。
後日、頻繁では無いが空き家が埋まるまでの間、
私たちは淫らな音、声を響かせての夜を共にするようになった。