今から5年くらい前の事ですが、俺はほとんど人の居ない終電近くの電車に乗っていました。
俺が乗った車両の座席は向かい合うタイプでは無く、長い座席のタイプで、車両には数人しか居なくて、好きな場所に座れたから、俺はドアに1番近い所に座りました。
長い座席の俺から見たら、対角になる1番ドアに近い座席には、20歳になるかならないか
微妙な可愛らしい女の子が座っていたのですが、女の子の正面には武田鉄矢が演じる金八先生の様なロン毛で、キモい感じのオジサンが吊り革を握り立っていました。
オジサンと言っても30代後半くらいで、ガラガラの車内でそこに立っているだけでも不自然だった。
俺は様子を見ていたんだけど、その女の子はチラチラと目線を上げて、ロン毛のオジサンを気にしてる感じに見えました。
何を気にしてるのか気になりましたが、おかしいのはガラガラの車内で、女の子の前に立っている事くらいです。
良く見てみると、女の子はロン毛のオジサンの下半身を気にしている様ですが、ロン毛のオジサンは左肩からショルダーバッグを下げていて、丁度俺からはロン毛のオジサンの下半身が見えない。
俺は座りながら体勢をズラしたりして見ると、ロン毛のオジサンのズボンの股間から、そそり立つ物が、女の子の顔近くに見えています。
女の子はロン毛のオジサンの股間から出ているそそり立つ物をチラチラと見ていたのです。
その時、俺は女の子と目が合った気がした。
俺は座席から立ち、ロン毛のオジサンに向かって歩きワザとロン毛のオジサンにぶつかって、俺が女の子の座席の前に立った。
ロン毛のオジサンは俺に弾かれて、ドアの前で俺に背を向け、一生懸命にそそり立つ物をズボンに入れていました。
間もなく電車は某駅に着き、ロン毛のオジサンは逃げる様に降りて行った。
実は俺が降りる駅もここだったのですが、俺は女の子が気になって降りる事が出来なかった。
ドアが閉まり、電車が走り出したので、俺は
「大丈夫だった?」
と女の子に聞くと、女の子は恥ずかしそうに頷いただけでした。
俺は座席に戻り、次の駅で降りて、終電に間に合えば乗り換えて一駅戻るつもりでした。
次の駅に到着し、電車から降りると女の子も同じ駅で降りたようで、俺の少し後ろを歩いています。
改札を出て、帰りの電車の時刻を確認していたら、後ろからさっきの女の子が
「すみません...」
と声を掛けて来ました。
ちょっと時間が足りなくなってしまったので続きは後で。