私の地元には有名なポルノ映画館があります。
地元でも有名なディープな場所ですが、インバウンドもあり観光地になって久しく、昔のドギツイディープ感は薄れつつあります。
と言いつつも、やはり日本屈指のディープスポット、夕方にもなると地元の人もまばらになり、昼間の風景とは打って変わり、懐かしい危ない雰囲気がある場所です。
私が何故そういう場所に行く事になったかというと、①地元で住んでいる場所から近かったからと、②以前からポルノ映画館ってどんなところ?という単純な興味、③旦那がこっそり借りてきたエロDVDがそんな内容で昼間にこっそり見て興奮してしまったからと、意外と明確な理由はありません。
旦那の帰りが遅い事を把握していた去年の肌寒くなり始めた頃、私は実行に移そうと動き始めました。
近くには2店舗あり、1店舗は超が付くほどその道のプロの映画館で(後から聞いた)、外見も異様で近づけなかったので、路地裏の階段を2階上がると受付が有る場所に、小走りに背中を丸めて潜入しました。
階段の上り口左に食堂の券売機のような機械があり、お金を入れて発券してすぐ右隣の受付カウンターのおじいさんに渡すのですが、おじいさん耳が遠いのか、良かれと思っての私への説明が結構でか目の声で、無意識の辱めの洗礼を受けました。
とはいえ、受付から奥の右手手前がポルノで、奥が普通の映画館の様で、トイレは男女別れていますが入口のドアは無く無防備、受付左手階段を上がった奥に談話室なるものがあるようでした。
深呼吸をして手前のポルノ映画館のドアを開くと、薄暗い中画質が悪いスクリーンにまさしくポルノ映画が上映中で、分煙しているはずなのに、少し曇っている様な非常に空気が悪い感じ、しかもホコリの匂いなのか、湿っぽい匂いや、カビ臭い感じの匂いと、少し生臭い匂いなどの混ざった感じの独特なにおいがしました。
席数が50席も無い感じ、その時はまばらに3名ほど座る先客さんがいたので、真ん中の前の席に座りました。