大学時代、バイト仲間の男3人で下心いっぱいでスキーツアーに行きました。
ウインタースポーツさっぱりの先輩から「リゾートナンパは現着してからじゃなく行の船の中から始まってる」と熱く語るのです。先輩は与論島に行くのに行きは船、帰りは飛行機のシップジェットで行き、行きの船で女を捕まえる戦法で毎年、リゾラバしてるんだとか。上手く行く時は船の中でヤッちゃって好みの女でなかったら別の女を打つんだとか。
先輩の教えを忠実に守りバスの車内では近くの席の女に声を掛け休憩のサービスエリアでは3人で分かれてそれぞれ女だけのグループに声を掛けてジャブを打ちまくり当たりを探りました。
最後のサービスエリアで作戦会議。
女子大生3人組と看護婦3人組とで意見が分かれましたが2対1で看護婦3人組にターゲットを絞りました。
旅館に着くとチェックインできないのでスキーウェアに着替えて荷物を預けてゲレンデへ。
獲物を狙うライオンのように遠目からパステルカラーの天使3人組を追います。
さりげなくリフト乗り場で天使3人組の後ろにポジションを取りペアリフトであぶれた1人の隣にすかさずイケメンのツレを送り込みました。
私ともう1人のツレは後ろからイケメンのツレとはぐれた天使の様子を伺っていました。
そのうち2人が会話を始め天使の笑い声が聞こえてきました。しっかりと特攻隊長の役割を果たしたようです。
山頂に着くと特攻隊長のゲームメイクで天使3人組と自然に合流。初心者の3人を3匹のライオンがエスコートするようにシュプールを描きました。当時、『私をスキーに連れてって』が
大ブーム!誰もが白銀のゲレンデでサンタクロースと出逢うことを夢見ていた頃かもしれません。
気持ち良く滑ってカフェテリアでランチ。
合コンセッティングで自己紹介から始まりました。イケメンの特攻隊長とリフトで隣になった女は「偶然ってあるんだよね。これって運命かも」なんてテンション上がってる。
夕方まで滑り、夕食の後もナイターに行くことになりました。
ナイターの後、飲みに出るかカラオケに行っても良かったのですが、寝不足と冷えた体を温泉で温めて部屋飲みすることになりました。
酒は進み話も盛り上がりました。疲れと寝不足で酔いが回るのが早く、そのうち眠気が来たイケメンと運命女が同じ布団に入って良い雰囲気で何をしているのか分からない。
このあたりから部屋の雰囲気がおかしくなってきた。