その日は雨でした…
雨の日の電車はいつもより増して
乗車客が多いので
いつもより早く家を出て
駅ホームで電車待ちを1番前で待ちたかったのです。
理由は、車内が混雑する事がわかってましたので
ドア横の角を陣取る為です。
早く並べたお陰で思い通りの
ドア横の角を確保出来た。
足元に少しスペースがありカバンを置く。
そこなら人のジャマにならずカバンを置けるからだ。
ホッとしたのも束の間で、
やはり雨の日はいつもより多くの方が
押し込む様に流れて来て
あっという間にギュゥギュゥ詰めに…
そんな中、私の横で手すりに捕まり
押し寄せる人波に流されない様に
捕まっている女の子が居ました。
私は彼女を見た瞬間、
一瞬で思い出しました。
(この子、あの時の…)
間違いありませんでした!
あの時と同じ様に
私の方を向いてくっつく状態でした。
(前みたいな事になったらマズィなぁ…)
と思いながら
まぁ偶然場所がまた同じになる事は
よくある事である。
私は外を眺めながら音楽を聴いてました。
乗車してから
私が降りる駅は9つあり
彼女が以前に降りた駅は7つ先
彼女は制服なのでそこで降りるのは
間違いないだろう。
所要時間は約1時間
彼女に気付いてしまった事もあり
長い列車の旅が始まる…
電車に乗り込んでから
約2~30分は普通に何事もなく過ごしていた。
いつもの光景が過ぎ去っていく。
とある駅までは…
途中駅で電車が停車し私が居る側のドアとは
反対のドアが開き
また人が無理矢理にも押し寄せてくる。
それと同時に
彼女も私の方へさらに押し寄せる型となった。
私は前回と同じ事は無いと
ほぼ確信していた。
何故なら私のカバンは足元にある。
しかし、体の向きを動かす余裕は
完全にない状態にある。
だが、私は驚愕した…
またしても彼女は私の腕に
胸を押し当てる型になっている。
それもほぼ互いに向き合う様な型に…
以前と同様に彼女は俯いたままで居る。
私に胸を押し当てる型で…
まさかこの状態が
あと数十分と続くのかと思うと苦痛だった。
私は依然として外を眺め
彼女とは逆の方向に顔を向けている。
右を向くとそこには
彼女の顔が直ぐにあるからである。
私の気持ちとは裏腹に
電車は冷酷にも揺れが続いている。
ふと大きな揺れが起きた…
その時、彼女もまた大きく揺れ
さらに私にもたれかかる様になってしまった。
私は軽く彼女の方を見たが
彼女は変わらず俯いたまま離れようとしない所か
私の右が彼女の股の間に
入り込んだ状態になっていた。
私自身、足を動かしてはいない。
彼女が近づいて自然(?)となったのか…
(この体勢はマズィッッ)
そう思いながらも
私の足は動かさない。
なぜなら足元にカバンを置いてしまっている。
ある事に気付く…
私の足が彼女の股の部分に
完全に当たっている。
焦る私に追い討ちをかける様に
電車の揺れが続く。
揺れる度に
彼女の股の部分が私の足に絡みつく。
しかし私の足は動かせず
擦り付ける様な型となってしまった。
(何も考えずやり過ごそう…)
そうは思ったものの
意識は完全に足に行ってしまう…
そこで、何か足にさっきとは違う違和感がある。
(…ん? この子…自分で動かしてる!?)
微かだが、電車の揺れの時とは
微妙に違う感じがする。
確信した!!
少しだが腰を動かしているのがわかった。
彼女は私の足に自分のアソコを
擦り付けている。
(おいおい!マジか…)
私と彼女は角に居る為か
周りからは完全に死角部分となっている。
(わざとだな…)
(でもこんな子が、そんな事を…)
色んな事が頭の中をよぎったが
そんな事くらいしか覚えていない。
彼女はさらに押し付ける様に
私の足に擦り付けてきた。
そんな事をされると
さすがに私のアソコも嫌でも反応してしまう…
しかし、
いくら興奮したと言えども
私が彼女を触る訳にはいかない…
まさに生き地獄を感じたが
何故か時間は早く感じるもので
もうすぐ彼女が降りるであろう駅に到着する。
車内アナウンスが
「次は~、新◯◯~、◯◯線へのお乗り換えは…」
と同時に
周りの乗客達が降りる為に
若干だが動き出し降りるドアの方へ体を向ける。
そして彼女も
少し私から離れる型となった。
(離れる余裕あったんかよ…)
そう直感で思った。
私が降りる駅は少しまだ先だが
駅に着くまで彼女の感覚が離れなかった…
また仕事仲間の同僚にその事を話した。
この時は股を擦り付けて来た事は伏せておいた
私「また例の子がくっついて来たよ…」
同「狙われてるんじゃない!?笑」
私「それはないやろぉ…笑」
そんな訳のわからない会話をして帰路に着く。