通勤や仕事中に 車で良く見る大きな風呂敷包みを背負って歩くオバサンがいました。
朝の通勤に 駅に向かって歩くし、仕事中 とんでも無い所で荷物を背負って歩いてるし。
電車で隣市に行く以外 歩く歩く。
顔はゴリラのように鼻は横に大きく 髪はオカッパで白髪混じりで60歳は遠に越え 相当な不美人です。
夕方や夜 駅の方から歩いて来るのを見て駅近くかと思ってら夕方 家の前を歩いてくオバサンを見ました!
家は随分 駅から離れてるのに!
暫くしての夕方 オバサンが家の方に荷物を背負って歩いて来るのが見えました。
際物好きと何を背負って歩いてるのか?
物凄く気になっていて、オバサンに声を掛けてみました。
風呂敷包みの中は大きな竹の箱、竹細工やワラ細工など 注文先に売って 時期には注連縄なども作ってました。
その日は早く裁け夕方の電車で帰って来たようでした。
何処まで帰るか聞くと、歩いて駅から2時間はかかる所で 家は半分の距離!
一つ返品の竹細工が有り、呼び止めたので 買うと言ったら ただでくれ!
その代わり 欲しい人が居たら紹介して欲しいとの事でした。
立ち話しで 年寄りな母と二人暮らし!
子供は? と聞くと
「こんな風体だし 結婚なんて‥」
際物好きが騒ぎました。
神棚の注連縄を欲しいと 家の中に入ってもらい 神棚を見て貰い、
「夕方からなら家に居るから 出来た上がったら帰りにでも寄ってもらえれば!」
「日曜日の夕方なら届けられると思います」
「夜中でも 俺一人暮らしだし 起きてるから 呼び鈴 鳴らして!」
オバサンは帰りました。
日曜日 夜9時近くに呼び鈴が鳴り オバサンが来ました。
「暑い所 申し訳無いね! 入ってビールでも飲んでって!」
「それこそ 申し訳ないから‥」
「オバサン この前 お酒 好きだって言ってたじゃない! 入って入って(笑)」
「じゃ 一杯だけ‥」
注連縄受け取り代金を払い、
「はい どうぞ」
ビールを一気に飲み
「ごちそう様でした」
「一杯じゃ 泣かない子を泣かすような もんだろ もう一杯!」
「そうですか!じゃ もう一杯だけ‥」
「駆けつけ三杯って言うでしょう(笑)」
「酔ったら 帰るの大変だから(笑)」
「誰も居ないから 酔い覚まして行けば良いしょ(笑)」
飲めば飲むほど陽気に喋るオバサンでした。