21歳、学生です。
東京に下宿していますが、春休みを利用して実家に帰省することになりました。
東京駅を出たときの新幹線の乗客はまばらでしたが、
品川、新横と停車するうちに、指定席車両もだいぶ混雑してきました。
あたしの席は、2名がけの座席の窓側で、新横を過ぎた時点で空席でした。
「ラッキー」と思いつつ、膝の上に携帯用ブランケットを敷いて、うとうとと微睡んでいました。
そうしているうちに、新幹線は名古屋に到着し、お客の乗降があり、車内がバタバタとし始めました。電車がゆっくりと走り始めたとき、30代中頃くらいのサラリーマン風の男性が、隣に座りました。
彼が「失礼しますね。」と軽く会釈をしてきたので、あたしも会釈を返しました。
ネクタイはしていませんでしたが、真面目そうな風貌の男性でした。
岐阜羽島を過ぎた頃です。
あたしはスマホをいじっていましたが、ふとブランケットと脚の間に異物感があることに気が付きました。
それが彼の手だということはすぐに分かりました。
あたしが彼の方を横目で見ると、彼は顔を近づけ、あたしの耳元で、
「嫌ですか?」
と訊いてきました。
あたしは、首を横に振りました。
「嫌だ」という拒否の意思を伝えようとしたのですが、「嫌じゃありません。」という意図に受け止められてしまったようです。
彼は、
「いいね、君。」
と囁き、手をますます奥へと動かし始めました。
あたしは、恥ずかしい気持ちと不安が入り交じって混乱し、抵抗らしい抵抗ができず、為すがままになっていました。
彼は、ブランケットの内側で、あたしのスカートをたくし上げ、下着の上からあたしのあそこをまさぐっていました。
中指らしきものが、クリを探すようにもぞもぞと這い、その位置を探り当てると、上下にもみほぐすように一定のリズムで動き始めました。
その優しく手慣れた動きは、あたしがこれまで体験したことがないものでした。
あたしは、手で口を押さえ、必死に声が出ないように耐えました。
それでも、息遣いが上がるのは避けられず、「う…ふ…」と漏れ出てしまいます。
膝は震え、恥ずかしいのに少しずつ脚が開いてくるのです。
顔が紅潮し、熱くなっているのが分かります。
名古屋から車内は満席に近くなっており、近くの席の人に気づかれたらどうしようと思うと、胸が締め付けられるようです。
あたしは、ブランケットの上から、うごめく彼の手を抑えました。
彼はあたしの顔を覗き込み、「どうしたの?」という表情を浮かべましたが、あたしは彼の手を払いのけることができませんでした。
それどころか、彼の手の動きを感じることで、快感のうねりが大きくなり、我慢できなくなったあたしは腰を浮かせ、彼の指の動きに合わせて、くっ、くっと腰をよじりました。
すると彼の指が、下着の中に滑り込み、唇を割り、膣へ打ち込まれました。
「はぁぁ…」
と、息が漏れてしまいます。
あたしは、うつむいて快感に耐えながら、前後に腰を揺すり、彼の指を呼び込みました。
ときどき、「ちゅく…」と小さい音が耳に入ります。すごく濡れているのは間違いありません。
やがて今までで一番大きな快感のうねりが来たとき、下腹部にぎゅっと力がこもり、
「びくん、びくん…」
とあたしの上半身が痙攣しました。
「いかされた…」
あたしは、座席のシートにくったりと寄り、彼の方を見ました。彼は携帯用のウェットティシュで指を拭きながらあたしの耳に口を寄せ、
「かわいかったよ、ありがとう。」
と囁きました。
あたしは、しばらく呆然としていましたが。
彼は、新大阪で降りていきました。
新幹線が走り出したとき、彼がホームから手を振っていたように思いますが、気の所為だったかもしれません。
あたしの股間はしばらくじっとりとしていて、冷たく不快でしたが、新幹線を降りるまでは下着を交換しませんでした。
久しぶりの実家に到着し、玄関で迎えた母の顔をあたしは直視できませんでした。
すごく、いけないことをした罪悪感がしばらく消えず、その日は心がざわついて落ち着きませんでした。
汚れた下着は、お風呂で自分で洗濯しました。
今回、新幹線で遭遇した彼がした行為は、犯罪なのでしょうが、受け入れてしまったあたしはもっと罪なような気がします。
それは、男性経験のあまりないあたしには、未知の快感でした。とにかくどうにもならなかったという理屈は、あたしは淫乱ということを裏付けるのでしょうか。
あれから、オナニーしても、大イキできなくなりました。