複数プレイに単独さんとして来たその王子は、びっくりするくらいのテクニシャンだった。
お尻に指を入れられた時。
「ここ、気持ちいいでしょ?」
って言ってどこか一点を指先で刺激され、悲鳴みたいな声が出た。
何が起きたかわからなかった。
ただ、気持ちよすぎて膝が崩れた。
手首を縛られた状態で、目の前にいた誰かの足にすがりついた。
おちんちんを舐めたいと言っても、王子にまだダメと制されて。
実験するかのように、あらゆる敏感な部分を刺激されて。
誰にどこをどうされてるのかわからなくなり、汗びっしょりになりながら、シーツに顔を押し付けて、もう許してと懇願して。
「やめようか?やめていいの?」
そう意地悪に言われて、おねだりさせられて。
悲鳴をあげるたびに繰り返される、中断と再開。
ようやく顔の前におちんちんを見せつけて
「舐めたい?」
って言われた時には、もう飢えすぎていたので。
舐めさせてください。舐めたいです。お口にください。
必死でお願いした。
許可をもらえて。
むしゃぶりつくように頬張って、幸せな気持ちにまでなった。
もっと奥に、もっと奥にくわえたくなって。
よだれと涙に汚れながらのセルフイラマ。
それからまた、焦らされては逝かされて。
悲鳴のような声をあげさせられて。
頬の産毛が逆立って、頭部の毛穴が開くのを感じるほどの快感を与えられた。
オモチャを挿れられ。
舐めさせられ。
見下ろされ。
逝かされ。
鳴かされ。
「挿れて欲しい?」
やっともらえた意地悪な問いに、即答で懇願したら。
「生がいい?ゴムがいい?」
って聞かれて、子宮がズキリと疼いた。
もう少しで、生でして中に出してとか、言いそうだった。快感に支配されすぎてて危なかった。
体内に入ってきた瞬間の、あの恍惚。
彼の精液を顔や舌にかけられた時の、あの恍惚。
好きでもなんでもない、なにかが欠落してる、初めて会った男なのに。
他の人達が見てる前で、完全に支配された。
いままでで1番の理想的Sで1番のテクニシャンだった。
この日、知ったのは。
言葉責めで女を興奮させられるのは、それだけの実力が備わった男だけなんですってこと。
口先だけじゃ、逆にしらけるだけだもん。
ノリに合わせなきゃいけないなーって思うだけだもん。そんなんただのイメプレ。SMイメプレ。
言葉責めは興奮しないと言い続けてきたのに、王子にあっさり支配されて興奮させられたので訂正。
快感で支配されて、実力で屈服させされて。
その上での言葉責めなら、好物です。