恵子さん、アルプスさん、有難う御座います。文才無く
恥ずかしい限りです。
翌朝7時前、こんなに早く何処行くの?昼は?何時に帰るの?
母の心配顔をよそに出掛けた。
昨夜のコンビニで裕実を乗せ、県を超えて湖に向かう途中、
モーテルが立ち並ぶ街道に差し掛かると
「あそこのホテルから車、出て来たよ。朝帰りだね。」
『他県ナンバーだから旅行だろ。後ろ走ってるから同じ方向
みたいだな。朝飯如何する?』
「作って来たわ、何処かで食べよう。口に合えばいいけど。」
開店前の道の駅のあずま屋で食べる。テーブルに並べた折り箱
には綺麗に盛り付けたおかずとおにぎりにウーロン茶。
食べると美味い。
『裕実は何でも上手に熟すんだな、美味いよ、人妻なんだな。』
裕実の顔が曇り、拙い事言ったなと後悔したが裕実が、そうよ
偉いでしょ。優等生だもん。とお道化るので場を凌げる。
湖で遊覧船に乗ったり花を観て写真を撮ったりして昼食。
レストランに着くと今朝、モーテルから出て来たワンボックスカー
が停まってる。案内された席の隣に中年のカップルがいて、
夕べの部屋の道具は凄かったとか風呂が大きくて良かったとか
玩具が面白かったとか楽しそうに笑っている。
裕実と顔を見合わせて苦笑いだ。食事を済ませコーヒーを
飲みながら長居してしまう。帰路道の駅で母の好物の山菜を
買って又、あずま屋に座って話す。
裕実は、ただの帰省では無く考える時間が欲しかったと言い、
旦那は接待だと毎日の様に遅い帰宅だが平行員の接待は
そんなに多く無い事は同じ職場だったので判るし、生活費も
少額を渡されるだけで仕事したいと言うと怒り狂うと嘆く。
人生経験の少ない俺は応える術もなく、慰めるだけしか出来ない。
車の中では楽しい話ばかり。モーテル街が近づき、思い切って
言った。
『汗かいたから風呂入って行くか?』
「…うん、そうだね。…いいよ任せる。」
今朝のカップルが出て来たモーテルに入って、遊び道具が
有りそうな部屋に入ると、SMの道具が揃っている。
裕実は恥ずかしそうに見て、これ何するの?どう使うの?
これ磔け台?なんでロウソクあるの?ベッドに手錠ついてる。と
興味なのか、単なる無知なのか分からない。
『よかったら一緒に入らないか?嫌ならいいけど。』
「何言ってんの、恥ずかしいよ、先に入って。」
湯に浸かって一息ついてると、裕実がバスタオルを巻いた姿で
オズオズと入って来る。バスタオルから延びる脚は白く、神殿の
柱の様に丸く神々しく見える。
「背中、擦ってあげるね。座って。」
両手で息子を押さえながら湯舟を出て座ると、肩に片手を
置いて擦り始める。撫でる様な擦り方にイラっとして、裕実、
もっと強く擦ってくれ。と言うが聞こえていない様で振り向くと
目は虚ろで只、手を動かしているだけだ。おい、裕実!と大きな
声で呼ぶと、あっ何?と正気に戻った様で、強く擦れ。と言い直す。
首から腰までゴシゴシと擦ってくれ、もういいよ。と言うが擦り
続け、動きが止まったと思ったらしがみ付いて来て
「有難う、優しくしてくれて。本当は離婚考えて帰ったんだ。
親にも言えないし、コンビニに行ったのも眠れなくてお酒
買いに行ったんだ。夕べは芳君に会えてホッとしたし
楽しかった。今日も楽しかったよ。本当に楽しかったんだから。」
俺の背中で声を押し殺して泣く裕実に、
『何背負ってるんだ?自分に正直になればいいだろ。俺は
そう思う。親に面倒掛けてる訳じゃ無し、旦那の奴隷じゃ
無いだろ。失敗だと思ったら正せばいい。お前らしく無い。
もっと考え深い女だった筈だ、俺が好きだった裕実は
慎重で謙虚だが自信に溢れた女だったぞ。』
うん、うん、と頷いて泣き笑う。
向き合って涙を拭いてやるが、濡れたバスタオルにはポチンと
乳首が透けてる。人生の岐路に立ってる女の色気に、節操の無い
息子が勢り立つ。見られて、こんな時に御免。と謝ると、クスッと
笑い、全部洗ってあげる。と言うが、俺の方が恥ずかしくて
背中だけでいいよ。と断るが当然ポーズだ。
立たせられて足先から擦り始め、少しずつ上に上がって来て
「こう云う事は私の方が大人だね。ジッとしててね。」
何も言えず、なされるままに身を委ねる。腿、尻、背中から首。
前に回って、胸、腹を擦り跪いて息子を見ると、凄い、立派、
おっきい。と褒めてくれるが、人並みだと思う、比べた事無いし。
と言うしか無い。素手で擦ってくれるが大人だと言う割には
下手。出していいよ。と言われるが、逝く様なテクニックじゃ無く、
やはり優等生。男には物足りなく、旦那も遊んだ事が無いのか
教えなかったのかは分からないが、ベッドに連れて行き
俺の知ってる技を駆使すると、肩先と乳首、乳房は強く圧し潰すと
気持ちがいい様だ。綺麗に腋毛を処理した処も声をあげる。
背中も肩甲骨から腰までが身を捩る。少し濃いめの縮れ毛を
掻き分けて色素の少ない襞の奥はピンク色だ。
クリは小さく包皮を剥いて舌を這わせるとピクンと体が跳ねる。
蜜壺からは透明な蜜が溢れて尻まで濡らしていて、綺麗。
充分に味わって身体を重ねると、
「ア~気持ちいいよ。こんなにいいなんて。アッアッア―。」
俺も気持ちいい。持ちそうもないが頑張って堪える。裕実が
好いっとしがみ付いた瞬間爆発の気配で引き抜いて裕実の腹に
噴射。勢い良すぎて裕実の顔まで汚してしまった。
裕実はしがみ付いたまま離さない。取り合えず顔だけ拭いてやり
抱き合ったままいると、芳君好き、ずーっと前から好きだったよ。と
喜ばせるので、女神様に想って貰ってるなんて夢だよな。と
抱き締める。
翌日は高校の仲間と飲み会。裕実も連れて行く。
バッチリ化粧の裕実。集合してる友はキョトンとしてザワつき、
親友のTが、何だ?彼女も一緒か、いつの間に?と裕実だと
判らない様だ。裕実でーす、お久しぶりね。と言うと、皆、えっえっ。
裕実か?と笑顔に変わる。コンビニで会ったから連れて来た。と
言うと、皆、変身しちゃって判らなかった。相変わらず綺麗だな。と
褒める。10時近くまで飲んで解散。
締めにラーメンいくか?と2人でラーメン啜っていると、
「明日帰るんだ、お父さんとお母さんも一緒。」
『何で親が一緒なんだ?明日は旦那、仕事だろ。』
「今日ね、旦那の事洗いざらい親に話したの。そしたら
怒っちゃって私の方がなだめ役になっちゃった。
荷物持って来るんだ、もう決めたの、リ コ ン。」
ビックリして何も言えず家まで送ると、お母さんが出て来て
久しぶりね。と声を掛けてくれる。学校の行事で何度か顔を
合わせた事があり、理知的なお母さんの印象は変わらず、
高校の仲間との飲み会でした、遅くなって済みません。と
挨拶して帰宅したが眠れない。翌日も翌々日も連絡が無いので
俺も連絡しない。一晩だけの夢と諦める。
連休も後半に入り、父と母に食事を奢るからと鮨屋に行く。
父は俺の奢りだからとビールに特上握り。母は遠慮して並チラシ。
酒に弱い父は真っ赤な顔で、彼女居ないのか?早く嫁貰え。と
言い、貰うなら美人だぞ、頭の弱いのは駄目だな。と饒舌だ。
翌日、帰り支度をしてると裕実からラインが入る。いつ帰るの?
帰る前に会って。とだけ。夕方5時にコンビニで。と返す。