僕が28才の頃、同じ職場に派遣で来てたマユミさんは、38才の既婚者でした。
身長147センチの小柄な人で、目元の涼しい清楚な美人。ふわっとした茶色の髪はセミロングで、だいたい白いブラウスにグレーのタイト・スカート、ベージュのパンプス、上に羽織るのはたいていピンクか水色のカーディガンで、縁なしのメガネをかけていました。もともとビジネス・スクールでパソコンと英語を教えていた人で、スクールが倒産した後、派遣会社に登録して働き始めたそうです。勤続5年の正社員だった僕は、マユミさんに仕事を教えたり指示する立場だったのですが、10才年上の優秀な人ですから、英語やビジネス用語、パソコン操作でわからないところを逆に教えてくれたりもしました。
「さすが先生!」「先生、ありがとうございます」と冗談めかして言うと、「まぁ、先生なんてやめてください」と笑うのですが、僕が「先生」と呼ぶのを楽しんでいるようでした。
知的でやさしく上品なマユミさんはとても成熟した大人の女性でしたが、やせて小柄なのに加え、屈託のない明るい笑顔は少女っぽい印象も与える不思議な人で、そんな彼女と打ち解けて仲良くなるのに時間はかかりませんでした。
学生時代の彼氏とそのまま結婚し、子供はいないそうです。
「主人は結婚前はサラサラの髪がさわやかだったのに、めんどくさいからとパーマをかけてすっかりおじさんぽくなった」と愚痴をこぼし、僕に「サラサラの髪、いいわね。そのままでいてね」と言ってくれました。旦那さんの喫煙にも閉口していて、全く煙草を吸わない僕に、「○○さんみたいな人と結婚すればよかった」と冗談で言ってくれたりもしました。節度を保ちながらも、僕に対する好意を隠そうとしませんでした。僕も「やさしいお姉さん」であり「きれいな先生」っぽい彼女が、好きでした。
そんなある日....
職場の飲み会の帰り道、一人また一人電車を降りてゆき、家の方向が同じだった僕とマユミさんが偶然二人だけ取り残されました。貞淑な人妻というイメージの彼女だったので、何も期待してなかったのですが、マユミさんは僕の顔を見上げ、「二人で2次会しちゃう?」と聞いてきて、僕を驚かせました。旦那さんが出張中で、家に帰っても誰もいなくて淋しいから、と言うのです。ドキドキしながら、自分の住んでる町の駅に一度行ってみたいカフェバーがあると言うと、即、賛成してくれました。
お店でカクテルを飲みながら、いろいろな話をしました。ずっと僕を「○○さん」と呼ぶので、「お姉さんなんだから、仕事を離れたら○○くんと呼んで欲しい」とお願いすると、最初は戸惑いながらも、そう呼んでくれました。彼女を「先生」と呼ぶと「なんでわたしは先生なの?」と笑うのですが、「だって、先生だもん」と、そう呼び続けました。お互いを「先生」「○○くん」と呼び合うことが、実は彼女もうれしいのがわかりました。
そして、当然のように僕のアパートへ....。
ドアを閉めると、すぐにマユミさんは僕に身を寄せ、細い腕を背中に回してきました。顔を見下ろすと、彼女はつま先立ち、僕を見上げて目を閉じ、僕の唇を貪るように吸ってきました。ベッドに倒れ込み、あとは二人とも夢中でキスを続けながら互いの服をはぎ取りあいました。
色白でほっそりとした上半身。かすかにふくらんだ、少女のような乳房に、似つかわしくない、茶色の乳首が、ツンと大きくふくらんでいました。清純なイメージの彼女が、既婚者なので当然なのですが、実はセックスの快楽を味わいつくした大人の身体の持ち主なんだと言うことを、始めて意識しました。
両手で薄い乳房を揉みながら、勃起した乳首を丹念に吸うと、あこがれのマユミ先生は「...はぁ、....あぁ、.....き、きもちいい、....○○くん、いい...!」と、喘ぎました。
マユミ先生の下半身は、まるで上半身とは別人でした。意外に大きなお尻はふっくらと見事な曲線を描き、そこから真っ白でむっちりとした太ももへ続いていました。乙女のようなほっそりした上半身と小さな胸からは想像できない、腰からお尻~太ももへの豊満で妖艶なラインのギャップに、そうでなくても興奮しきっていた僕は、もう爆発寸前でした。
太ももの付け根の小さな谷間に指を這わせると、蜜がたっぷりあふれ出ていて、マユミ先生はビクンと腰を浮かせて、泣き声をあげました。
荒い息の中「...先生、いい?」と、我ながら今さらわかりきったことを聞くと、先生は汗で髪の毛が数本張り付いた顔に笑みを浮かべ、うなづきました。
日ごろあんなに清楚で知的なマユミ先生... その先生の両脚を広げ、すっかりぬるぬるになった秘部に、同じく先端から液があふれるペニスを押し当てると、一気に貫きました。
「あああっ―!」
細い腕で僕の首に抱きつき、先生が大声をあげました。その細い腰が、僕の腰を迎え撃つように、くねくねと前後します。
「....あぁ、先生...! ――いっちゃうよ、そんなに、激しく...」
「――いいの....」「――今日は、中で、...いいのよ...!」
まるで、精液をしぼり採られたかのような激しいセックスでした。
ティッシュで互いの性器から精液を拭き取り、汗を拭い合った後、僕の肩に頭を載せて、先生は話してくれました。
旦那さんと、些細な口論をきっかけに5年も前からセックスレスになってしまっていること。「結婚していてもね、修道院に入ったわけじゃないし、欲求はあるの。女にだって、性欲はあるのよ。満たされないと、つらいの。」
そして、ほっそりとした指を僕のペニスに伸ばし、やさしく上下にさすり始めました。
「先生、メガネをかけて欲しいな」と言うと、目を丸くして僕を見ましたが、すぐににっこり笑って、いつものメガネをかけてくれました。そしてメガネ以外は全裸のまま四つん這いになり、僕の股間にきれいな顔を近づけます。
「ふふ。○○くんのおちんちん、はっきり見えちゃう」と言うと、小さな口に先端をほおばりました。そして指先で幹を上下にさすりながら、唇で周囲を締め付け、舌で先端をねっとりと舐めあげます。どんどん硬さと大きさを増してゆくペニスを握ると、「さすがね。若さって、いいな」と笑顔でささやきました。そして――
マユミ先生は、僕にまたがりました。
腰を前後に激しくくねらせました。
先ほどあっという間に達してしまったのを挽回するように、僕も何度も体位を変え、啼き続ける美人先生に、激しく腰を打ちつけました。
四つん這いになった先生の、真っ白なお尻に両手の指を食い込ませ、最大限に勃起したペニスを根元まで深く、次の瞬間は亀頭が現れそうなぐらい浅く。速く。もっと強く、深く。日ごろあんなに上品なマユミ先生が歓喜に泣き、「――ああ、いい、いいの...!」「――すごい、もっと、もっと...!」と叫びました。小柄な女性を背後から犯していると、自分が大きくなったような錯覚を感じて、更に興奮しました。
「――先生、いい? ...きもちいいの...?」
「――いい、いいよ、――ああ、○○くん、あたし、もうダメ、――おかしく....なる....!」
その後も彼女は何度かうちに来て、僕とマユミ先生はオスとメスになり、激しく交尾を繰り返しました。
しかし、このお話しにドラマチックな展開はありませんでした。次第に警戒心が薄れ大胆になってゆく先生に、僕は「会社の人にバレて問題になるのでは」と恐れるようになり、自分の方から「もうやめよう」と切り出したのです。意外なことにその後も誘惑には負けず、彼女の任期が切れるまで、会社では普通に協力し合って働き続けました。
今でもふと思い出して、不思議に思います。
あんなにも貞淑そうな人妻でありながら実は妖艶で年下のオトコを激しく求める、マユミ先生。もしかしたら同じような経験が他にもあったのかも。ひょっとして、ビジネス・スクールの先生だった時代に、本当の生徒と何かあったとしても、不思議はないですよね。