その後も色々な噂は聞いたが特に気にすることもなく、その同期のことは仕事の時だけ話すくらいで過ぎていた。しばらくして、また異動があり、次席の異動のため北新地のちょっとした料亭で送別会をする事になった。席はなぜか男性女性が交互に座るようになっており、僕はお局おば様(とにかくよくしゃべる)と部内の女王様(独身)という非常に話題に事欠かないラッキーな席につけた。同期の中村さんは不運な事に部長の隣に座っていた。みんなお酒も入り乱れ始めた頃に、異動する次長が私の同期のあらぬ噂の事を最後とばかりにし出した。正直みんな興味があったため、僕の両サイドのお姉さま方も急に声を小さくし、聞き耳をたてていた。次長はその内にその噂(社内他で色んな男と遊んでいる)をついに本人に聞き出した。「中村君は営業二課の佐伯と出来てるって本当なの?」「佐伯の彼女って別にいたよな?」色々な質問にも器用にかわして横で見ていた僕はすごいなぁと感心してしまいました。一次会が終わり飲み足りない者は気の合うものだけで次の所へ逃げ、行きつけがある部長は次長を連れてこれまた消えていき、日頃浮いていた僕はなぜか女性だけいるところに混じっていた。日頃話している甘えからか、このまま帰るのもつまらなかった僕は同期の中村さんを誘ってみた。「いいよ!いこいこ」と意外に乗り気で嬉しかったがお局軍団と行くのは嫌と言うことで2人だけで飲み直しをする事になった。