よく既婚者はこう言いますよね。「結婚生活なんて最初の数か月が楽しいだけで、あとは人生の墓場」と。
俺も実は元既婚者であり分かりやすく言えば要するにバツイチ。そんな俺は26歳から28歳までの2年間、とある相手と結婚生活をしていた事があります。
俺の場合、この相手との結婚生活の2年間は正直、楽しかったと思う。やってる事が「夫婦」っていうより、「10代のカップル」のような感じだったところが大きいと思う。
だが、複雑なところもあったんだ。結局、その複雑なところを解決できず、離婚に至ってしまったけど。
その相手を理恵(当時34歳)(俺26歳)呼ぼうと思う。理恵と俺は左記に書いた年齢の時に、インターネットのフェイスブックで知り合ったんだ。当時は俺が大阪、絵里は名古屋に住んでいた。
フェイスブックの中の旅行関係のグループの中で知り合った絵里と、俺は個人的にチャット等をするようになったところから意気投合し、それから暫くして直接会いに行ったんだよね。まぁ今の時代そんな珍しい出会い方でもないとは思うけど。
その時、絵里は会社員で結婚式場のスタッフをやっていた。俺は掃除屋っていうのかな。わかりやすく言えばビルのガラスを清掃しているアレの事。
見ての通り絵里と俺は年齢は8歳離れていた。当時26歳で幼い思考を持っていた俺は、「女は30超えたらストライク外!」みたいな考えも持っていたが、絵里だけは顔も平均より上、スタイルも平均よりは上、性格が面白い(俺と気が合う)という3つの要素で、例外的に俺の中での交際相手候補となっていた。(AV女優のJULIAっていう子に雰囲気とか顔型がなんとなく似てる。ただ本人は一応社会人なので黒髪、薄メイクだけど)
そして、この直接会いに行った時、絵里の方はどんな心境だったか?というと、これは俺が絵里の当時の気持ちを代弁しているだけだが、おおよそ真実だと思う。この時、絵里は明らかに結婚に焦っていた所があったんだ。
その理由は後から話していくんだけど、つまり俺たちの出会いっていうのは「なんだかよくわからんが、エッチな事をさせてくれそうな女子と出会えた俺。そして、誰でもとは言わないが、とにかく早く結婚して人並みの女としてのシアワセを追い求めたい女」の出会いだったと思う。
それを「下心」っていうんだろうけど、もちろんそんな下心は隠した状態で、ただフェイスブック上で知り合い、意気投合し、一緒に飲みに行ったらきっと楽しいだろう。という名目で直接会う事にした俺たちは、案の定、その会った日にSEXをしてしまい、そしてその日から実際に「交際」というものがスタートしたんだ。
ここで少し、「気が合った」という点についてからお話させてもらおうと思う。
気が合ったというところはまだ会う前の時に感じた話なんだけど、基本的に俺と絵里はフェイスブックのチャットを使うか、ラインで話をしていた。(知り合た直後はフェイスブック、途中からライン)
話していた内容は、オカルト、サブカルチャーの話が中心だった。世界七不思議とか宇宙の神秘とか、心霊現象とか、そんな他愛もない話なんだけど、女の身でありながら、そんなマニアックな話まで出来る絵里に、俺は(面白いなこの人w)と思っていたんだ。
そして、エロの話にも付き合ってくれた。
今でも覚えているのが、俺が冗談で「スタイルよさそうだからさw 写真送って♪」(つまり裸を見せてくれ。と言っている)とお願いした時に、「さすがに裸は無理w 水着ならいいよw」と言って、本当にわざわざ着替えて家の洗面所のガラスごしに映ったビキニ姿の画像を送ってきた事があったんだよ。
こんな感じで、話は面白いし、エロもいける女。それでもって顔もスタイルも全然悪くない。(平均より絶対上)となれば、そんな女と関係を続けない理由なんてないよね。当時の俺もこんな発想だったと思う。
そして会った当日の話なんだけど、この当日に何をするかというのも予め相談済みでもあったんだ。
これは成人男女の暗黙の了解っていうのだと思う。どうせ会ったらHをするだろうと俺も考えてたし、相手も考えていた。そんな事がわかっていたから、初めて会うというのにも関わらず、
絵里「どんな服着てほしい? 下着の色は何がいい?」
俺「ローターとか持っていこうか? パイパンにしてて♪」
等と言った会話まで成立していたんだよね。
結局、最初に会ってHをし、それから数か月後に俺は掃除屋の仕事を退社し、名古屋の理恵の元にころがりこみ同棲を開始(仕事が見つかるまでヒモ状態になっていた)
そして見つけた仕事っていうのも、絵里のコネを使って、事もあろうに絵里が務める冠婚葬祭の会社へと就職したんだ。(そんな事が出来たのも、絵里が俺と結婚前提で交際していると採用担当に根回しした事による。そして俺と絵里が同棲しているという事は社内では一部の管理職しか知らない)(また絵里は俺を結婚前提という事で同じ会社に囲い込む事で、何かあっても今更、婚約が破綻にならないように環境を固めていたとも言える)
そんな様々な思惑、けっして健全とは言えない何かを秘めたまま、俺と絵里は会社では他人のように振舞い、家では同棲相手として公私ともに生活をしていたんだ。
複雑だった。
あらゆる俺の願い、俺の望みが絵里という人間によって叶えられ、その代償に俺は絵里に「愛している」という言葉や、「性的快楽」を与えれば、なにもかも思い通りになっていた。
俺の描いていた結婚生活、俺のオヤジや母親がやっていた日本人としての、ごく普通の結婚生活とはほど遠い、、、楽しいのは楽しい。だけどなにか特殊な、、なにか違和感のある、そんな同棲生活だった。
では、次回は具体的に「何に違和感を感じていたのか」についてはなそうと思います。