この10連休で久しぶりに乗った埼京線、武蔵浦和で停まるとホームに2年前に別れた元カノの姿を見つけた。
乗り込んできた元カノは、26歳とは思えぬ可愛い顔をしていたが、男と一緒だったから思わず吊革を持つ腕で顔を隠した。
吊革を握る元カノと一緒にいた男の左薬指にリングを見つけた。
元カノ・・・あの男と結婚したんだ・・・
よく見ると、下腹部が少し大きくなっているように思えたら、目の前で座っていたご婦人が、
「もしかしてオメデタ?そう、じゃあ、お座んなさい。」
と席を譲った。
ご婦人に礼を言う元カノとその夫、元カノはずっと夫を見つめながら微笑んで乗っていた。
4年前までは俺のものだった、あの可愛い唇は今はあの夫のものなんだ。
ピンクの舌を絡め合って、唾液を交換しながら乳房を揉まれ、硬くなった乳首を摘ままれ、濡れたワレメの中に指をはわされ、その快楽に思わず夫の唇から絡ませた舌を外した。
夫のカチカチのチンポをその可愛い唇で咥え、カリをお掃除するような舌使いで舐めたのだ。
お返しにクリトリスを舌で執拗に転がされ、いやらしい声を上げながら愛液を流したのだ。
夫のチンポを濡れたマン穴にねじ込まれ、あらゆる体位で激しく突かれて、何度も快楽の絶頂に追いやられ、夫の精液を子宮に注がれて、元カノは孕まされたのだ。
元カノと俺との交際は3年に及んだ。
なのに、別れて僅か2年で結婚しただけでなく妊娠していた元カノ・・・
悲しくて、悔しくて、切なくて、用もないのに中浦和で降りた。
ホームのベンチで暫く空を眺めた。
元カノとの出会い、ラブラブだった頃、そして、
「ごめん・・・もう、そういうハッキリしない曖昧な態度にはついていけない。別れましょう。さよなら・・・」
突然やってきた別れの時・・・
鮮明に思い出された。
「そうか・・・あいつ結婚してオメデタかあ・・・幸せにしてやれなくてごめん。でも、旦那と幸せになれよ・・・」
そう呟いたら何故かスッキリした。
元カノを忘れられずにいた2年間だったが、これで、今の彼女と本気で向き合う決心をつけ、やってきた電車に乗った。