駅ビルの本屋で大好きなマンガの単行本買って帰るとき、コンコースで元彼に再会した。
実に別れて3年半ぶり、二人とも立ち止まって見つめ合った。
なんか話さないとと思って、
「これ、買ってきたんだ。」
って言って、マンガを袋から出して見せた。
「そういや、お前、それ大好きだったよなあ。まだ続いてるんだな。」
って言って、微笑んだ。
3年半前、我儘が過ぎた私は、ついに元彼から別れを切り出され、取り乱して泣き喚き、元彼を困らせて迷惑かけたのに、元彼、微笑みながら話してくれた。
その元彼の左手の薬指に、シルバーのリングが光ってた。
「久しぶりだけど、元気だったか?」
「うん…結婚…したんだね。おめでとう。」
「ありがとう。お前も早くいい男見つけろよ。じゃあな。」
「バイバイ…」
元彼に手を振って、私もホームに向かった。
ホームに降りる階段の前で、元彼の後姿をもう一度眺めた。
次第に見えなくなってく元彼の背中が見えなくなったら、ホームに降りた。
ホームのベンチで、元彼を想った。
3年半で、人ってあんなに変わっちゃうんだと思った。
3年半前までは、私のものだった元彼が、今は他人のもの…
元彼の唇も、絡めた舌も、私だけのものだった。
元彼のおチンチンも私だけのもので、舐めたり、おしゃぶりしたり、アソコに入れたり、おチンチンから出る精液さえも私だけのものだった。
今は、そのすべてが奥さんのものになった。
私のアソコを舐めてくれた元彼。
恥ずかしかったけど、元彼にアソコを広げられて舐められるのが気持ちよくて、もっと舐めてって思ってた。
元彼が入ってきて、私の中で熱く硬いものが暴れてて、抱きしめられて、キスされながら抱かれて気持ちよかった。
おっぱい揉まれて乳首吸われて、気が遠くなるような快感の中、私の名前を耳元でささやいてた元彼…
今、もう、私の名前じゃなく、奥さんの名前をささやいている…
たった3年半…もう3年半…どっちだろ。
この3年半、私は恋ができないでいた。
でも、元彼はもう手が届かない人になってた。
私も前を向かなきゃ。
でも、元彼に笑顔でおめでとうが言えて、良かった。
またいつかどこかで再会することがあったら、今度は私も幸せになったよって、笑顔で報告できたらいいな。