学生時の友達グループで貸切露天風呂の温泉に行ったことがある。
男2人、女3人のグループだった。
この企画を考えたのは女3人の方で、俺達もノリノリだったがバスタオルは巻くからと釘を刺された。
露天風呂に着くと、女が先に入っているところに俺達が後から入る事になり、俺達はOKの LINEが入るのを入口近くのベンチで待った。
「入ってきて」
とLINEが入り、俺達は脱衣所で脱ぎ下半身にタオルを巻いて入った。
3人固まって入っている所に俺とツレが両端に分かれて入った。友達はユミ、俺がアヤの事が好きだったのでその隣に入った形だった。
緊張で反応はしなかったがドキドキはMAX状態。女3人で話している内容も全く入って来なかった。
そのうち余裕が出てきて、アヤをチラ見してみると真っ白で綺麗な首筋に感動した。
少し落ち着き5人で談笑しているとスキンシップの多いアヤが可愛い笑顔で俺の肩を叩いたりする。その時に胸が大きいアヤの谷間を目の前で見る事が出来た。
俺がガン見していたのだろうか、真ん中のマユが俺の目線を暴露してしまった。
「アヤの胸見てたーー!」
「いや、あ、だってそりゃ見ちゃうだろ!」
引かれるかと思って焦ったが、アヤも楽しそうに笑ってくれた。
「見てたの?w」
「あ、うん。ごめん」
「いいよw」
結局女3人は風呂から出ることなく、また俺達が先に上がる事になった。
「全く見れなかったなw」
「まぁしょうがないよねw」
男2人で愚痴りながらベンチで待った。
その後ドライブをして少し遊んで帰る事になるんだけど、アヤと二人になった時にまたドキドキしてしまった。
「楽しかったねw」
「そうだねw」
「ノリ君緊張してて可愛いかったよw」
「あ、うん……アヤ綺麗だった」
「…ありがと」
勢いで告ろうとも思ったが、勇気が出ずにそれ以上言葉が出なかった。
そしてその夜にアヤからLINEが入り、情けないがアヤから告ってくれた。
LINEではアヤに告らせた恥ずかしさを謝り、直ぐに電話をしてずっと好きだった事を話すと泣いて喜んでくれたのが救いだった。
結局2年くらいで別れる事になるが、この時のドキドキ以上の事はこれからも無いんだろうなぁと思う。
アヤが結婚したと風の噂で聞いたので少し懐かしくなって書いてみた。