俺は大卒、紗季は短大卒で入社、同期で同じ職場に配属されたから、どうしても一緒にいるようになった。
俺と紗季は周囲からお似合いだとか、ラブラブだとかよく言われていたが、実際、俺は紗季を気に入ってたけれど、打ち明けることができないでいた。
沙希も、俺のことを嫌いではないのは分かっていたが、言い寄るタイミングが会わず、仲が良かったけれど先に進まなかった。
そんな二人を見てもどかしいから、周囲からあんなふうに言われたんだと思う。
仲の良い同期という関係を失うのが怖くて、現状維持が続いて欲しくて、好きだと言えなかった。
お互いに気持ちを分かっていたのに、伝えられないまま3年が過ぎようとした頃、元々技術者の俺に、現場事務所への転勤の内示が出た。
現場は隣県との県境付近の山間の町、容易に行き来できる距離ではなかった。
転勤間近、紗季が、
「このまま、馬鹿な二人で終わるのは嫌だから言うけど、好きだったんだ。」
と打ち明けてきた。
黙って消えるつもりでいた俺だったけど、
「俺も好きだったんだ・・・」
と言った。
間もなく離れ離れになる二人だったけど、最後の最後、相思相愛になれた。
転勤までの最後の土曜日、俺と紗季は最初で最後のデートをした。
紗季は、白いブラウスとベージュのタイトスカートにスーツ姿で、清楚な格好でやってきた。
二人でランチして、郊外をドライブ、高速道路のインターチェンジ付近にラブホ街が見えた。
信号待ちの間、沈黙を破ってみた。
「紗季・・・思い出、作らないか・・・」
「うん・・・いいよ・・・」
俺達はラブホの門をくぐった。
紗季は、なかなか奇麗な身体をしていた。
バスタオルを外して、抱き寄せてベッドに横たえ、乳房を愛撫し乳首を舐めた。
右手をメコ筋に這わせると、既にヌルヌル、紗季も俺のチンコを握ってきた。
唇を重ね、舌を絡ませながら、抱き合った。
俺は、紗季の股を開かせて、メコ筋を割り開き、クンニした。
紗季のオメコは桜色だったが、メコビラは少しアズキ色に変色していた。
紗季の愛情こもったフェラのあと、生のままチンコをメコ穴にあてがうも、紗季は何も言わなかったからそのままズブリと挿入した。
紗季はそれなりに性体験はありそうなオメコだったが、生挿入に戸惑いの表情を見せた。
抱き合ってキスしながら正常位で交わった後、俺も紗季も感じ始めて動きが激しくなり、俺は紗季の脚を持ち上げて結合部を眺めた。
紗季のオメコは赤く充血しただけでなく、血のりがチンコにまとわりついた。
「紗季・・・お前、生理そろそろか?来てるみたいだぞ。」
「来ちゃったかぁ・・・だったら、そのまま中に頂戴・・・最初で最後、あなたの遺伝子を・・・」
と言いながら紗季は眼がトロンとし、喘ぎ声が漏れはじめた。
ビクっとしながら仰け反る紗季を抱きしめながら、紗季のメコ穴の奥深くに、ドクドクと最後の一滴まで射精した。
ウットリした紗季が、
「中に出してもらえるって、嬉しい・・・ずっと、忘れない・・・」
と言った直後、目尻から涙が零れた。
紗季にキスした後、上体を起こし、チンコを抜いた。
紗季のメコ穴から、イチゴミルクが流れ出してきたから、ティッシュで押さえた。
ヨロヨロとした足取りで、紗季がシャワールームに消えた。
ラブホを出たらもう暗くなっていて、俺は紗季を車で家まで送った。
最後のキスを交わし、紗季が車を降りた。
潤んだ目で手を振る紗季を残し、俺はアパートへ戻った。
最後に思いを遂げることはできたが、別れる運命の俺達は、切ない夜を過ごした。
日曜日、1日かけて荷造りを終え、翌日、紗季から渡された花束を抱えて職場を後にした。
紗季は、一同僚として俺を見送っていた。
紗季の唇が、サヨナラと動いた。
あれから20年が過ぎ、ずっと現場を渡り歩いてきた俺は、40代半ばにして、妻子を連れて久々に本社へ復帰した。
もちろん、紗季はもう退社していなかった。
紗季と最初で最後のデートをした街なみ、思いを遂げたラブホ、20年ぶりに眺めて、懐かしく、そして切ない思いが蘇った。
紗季の実家の前を車で通りすぎてみたが、おそらく嫁いでいないだろうと思った。
もし、紗季と一緒になっていたらどうだっただろう・・・そんなことを考えながら帰宅し、嬉しそうに出迎えた妻を見て、やっぱり俺には妻に縁があったんだなと思った。
一瞬の恋人だった紗季の幸せを祈り、思い出を投下。