2年間同棲していた彼と別れた。
彼が出ていくため荷造りしている背中を眺めていたら、彼に初めて抱かれた3年前を思い出した。
裸で仰向けに寝たあたしに、
「どうしたんだよ、足、開けよ。」
そう言われてゆっくり足を開くと、彼がアソコを覗き込んだ。
「ふーん、意外と綺麗だな・・・」
と言って舐め始めた。
クリちゃんを舐められると、ツーンとした快感が身体を走った。
彼のおちんちんを咥えて、舌でクルクルしたら、
「それ、元彼の仕込みか?」
と言われてハッとした。
彼が入ってきたとき、嬉しかった。
この人と一つになれた、身体の奥で感じた彼のおちんちん、気持ちよかった。
次第にアソコが痺れるように感じ始めて、それが体中に広がっていった。
いつか、彼の精子をアソコの中にもらって、赤ちゃんを産むんだ・・・と思ったけど、それは叶わぬ夢になった。
彼とは結婚するつもりで、予行演習の同棲だった。
でも、一緒に住んでみると、少しずつギクシャクしだした。
原因がわからなくて、でも、セックスするとまた仲良くなってた。
でもある日、彼は、あたしと一緒の空間にいると、とても疲れると言った。
具体的にあたしのどこが疲れるのかは、わからないと言われたから、解決のしようがなかった。
「俺達、結婚には向かないみたいだね。別れよう・・・」
彼が出ていった。
あたしは、喧嘩とか嫌な別れ方さえしなければ、友達に戻れるけど、彼はそうじゃなかった。
恋愛関係が無くなったら、あたしは友達ですらなくなった。
一度、あまりにも冷たい彼に、
「別れたからって、あまりにも他人行儀じゃない?友達にはなれないの?」
と言ったら、
「お前は赤の他人だよ。恋人でないお前は要らない。友達としてのお前は必要ないんだ。」
と言われた。
彼にとってあたしは全くの赤の他人、知らない人という一番遠い存在になった。
とても辛い・・・
彼とは、同じ生活圏にいるから、たまに顔を合わせてしまう。
そしてこの街には、一緒に暮らした彼との思い出がいっぱい。
アパートの部屋にいるだけでも、彼を思い出してしまう。
だから、彼を思い出さないように、あたしはこの街を離れよう。
彼と、彼の思い出にお別れするために・・・