私には、北関東の山間の故里から、東京へ出て働いていた23歳の頃より、3年近く付き合った、3歳年上の元彼氏がいます。
凄く誠実で、真面目で、セックスも真剣に向き合ってくれて、いっぱい前戯して愛情を注いでくれた彼でした。
とにかくクンニリングスが上手な彼で、クリトリスの皮を器用に口で剥いて、上手な舌使いで舐められて、私、いわゆるクリで逝くことを初めて経験しました。
その彼、私にとって3人目の男性でしたが、その後、中で逝くことも経験して、彼にも、彼のセックスにも夢中になりました。
彼とは、週末同棲のような生活になり、将来は結婚しようと言ってました。
週末は1日に3回も4回もセックスしてました。
結婚するから生でいいよねって、私の大好きな騎乗位からセックスが始まって、散々喘がされた後、膣外射精のために正常位になってました。
彼になら、どんな淫らな姿でも見せることができました。
セックス中に生理がくれば、彼には中に出してもらっていました。
大好きな彼の精液を直接注がれるって、とっても素敵で気持ちいいです。
そんな週末を過ごすと、月曜日、お股がヒリヒリなんてこともありました。
ところが、リーマンショックの煽りで、彼の勤め先が経営破綻、
「結婚どころじゃなくなっちゃったな。俺、田舎に帰るわ・・・幸せにしてあげられなくて、ごめんよ・・・」
泣きながら彼の荷造りを手伝いました。
まとめる荷物の中に、彼との思い出がいっぱいあって、それを段ボールに入れるのがとても哀しかったです。
2009年3月、彼は東京を離れて東北の故里へ帰りました。
彼を見送った東京駅の東北新幹線改札は、今でも胸がキューっとします。
彼が去って1年後、彼から「故郷では仕事にも慣れて、順調だから心配しないで幸せになってくれよな。」とメールが来ました。
「ありがとう。」とだけ返して、携帯を胸に抱いて泣きました。
もう、これで確実に彼は東京へ戻らないと悟りました。
その翌年、2011年3月、東日本大震災、彼は無事だろうかと心配で何度もメールを送りましたが、音沙汰なしでした。
混乱で通信障害であってほしいと思いました。
別れて2年でしたが、忘れられない彼でした。、
震災の翌日「俺は無事だよ。家も、家族も無事だけど、勤め先は津波で無くなっちゃったよ。また、無職さ。ハハハハハ~」ってメールが来て、私嗚咽しました。
なんで彼なの?どうして彼だけそんなに運が悪いの?世の中不公平で、憤りさえ感じました。
震災の1年後、彼から来たメールが最後のメールになりました。
「いろいろ心配かけたけど、また失業と落ち込んでたのもつかの間、震災復興で人手不足、俺、今寝る暇なく働いてる。死にそうなくらい。だから、安心して幸せ見つけて欲しい。」
「死なない程度に頑張ってね。それじゃ、元気でね。」
と返して、安心してその時付き合っていた彼氏のプロポーズを受けました。
今、彼がどうしてるか知りません。
でも、私の心の片隅には、まだ彼がいます。
そして、今日は彼の41回目の誕生日です。
毎年、夫には内緒で彼の誕生日を祝ってます。
そして先週、また彼の地元を襲ったM7.3でしたが、もう、心配しません。
彼は、絶対に大丈夫だと信じられます。
不死鳥のごとく何度も蘇った彼と付き合ったことで、私は諦めない気持ちを学びました。
彼のおかげで、精神的にも成長した気がするのです。
彼にはすごく思い入れがありますし、人生でとても感謝している人です。
何となく、昔を懐かしむ気持ちでカキコしてみました。
もうすぐあの震災から10年がやってきます。
元彼氏にハッピーバースデー!