僕は大学を卒業後、公務員に就職しその後大手ITに転職した25歳です。
元々部活やクラブ活動に熱中、恋愛ごとから離れた学生生活を送っていました。
社会人になってからはプライベートの熱中していた時間が宙ぶらりんになってしまい、その時間で恋愛してみようと挑戦してみるものの今一一歩が踏み出せずにいました。
そんな中自分が25になるという誕生日付近で人生で初めての彼女が出来ます。
彼女のことをYとしましょう。
僕は恋愛経験をほぼしてこなかったものですから、
「初めて付き合った人とは綺麗に優しく付き合っていきたい!」
とよくある幻想もりもりの人間でした。
そんな僕ですが付き合って1ヶ月経つ頃、お泊まりをした際に遂にそういう雰囲気になり
「可愛いね、大好きだよ」なんて、普段の自分からは想像出来ない言葉を吐き出しつつ前戯をしてYを喜ばせようとします。
陥没している2つの山が手を加えると顔を出す。
そっと開かれた両の足を撫でるように舌を這わせ花弁に近付ける毎に出る声色。
全てを愛おしく思いました。
Yが満足してくれるまでと思い10分、20分とねぶり続けます。
そしてYからの誘いで何かを失って、何かを得るその時を迎えようとします。
衝撃でした。
Yは生派だったのです。
妊娠への心配や恐怖。
もちろん僕は男ですから女性よりもそういう考える事は少ないと思いますが、それでも女性の体への負担、育まれた生命への責任への葛藤。
様々が頭をよぎります。
それを知ってか知らずかYは
「来て、中に欲しいの」とおねだりをしてきます。
これは後で知ったのですが月のもののコントロールの為に病院でお薬をもらっているらしく、ある程度危険を軽減できるからという理由で生派らしいのです。
そんなことは梅雨知らず、Yの覚悟と受け取り僕も覚悟を決め正常位でいざ挿入。
「気持ちが良かった」
言ってしまえばそれに尽きます。
熱を持ってうねる膣内に自分のそれが揉み絆されるような、そんな感覚は正しく快楽でした。
思えばそこがきっかけだったのかもしれません。
快楽に飲まれぬように歯を食いしばり、Yに気持ちよくなって欲しいと腰を振ります。
Yはそれを見透かすように耳元で
「気持ちいいねぇ、ずんずんって奥ぅ…届いてるよ…!もっと…突いて…っ!」
と囁いたり片手で僕の頭を引き寄せて口内を貪ってきます。
そんなYの表情や行動に10分とたたず最後は
Yの足に腰をホールドされながら
「中にびゅうーって出していいよ…!」
と囁かれながら終わりを迎えてしまいました。
その日から会う度に中出しは当たり前。
それどころか
「私を縛って好きにしていいよ」
とsmプレイまで要求してきます。
童貞であった頃の幻想と現実の境で本当にこんなことをして良いのだろうかと僕は葛藤します。
そこから3ヶ月ほど経ちました。
付き合って7ヶ月が過ぎようという頃です。
Yから別れを切り出されました。
「もう充分楽しんだから」と。
付き合う当初から違和感はあったのです、名字を教えてくれなかったり、付き合っている最中もそう。デートは何かのおまけという感じで過ごされていたような気がします。
なので不思議と「ああ、やっぱりなぁ」という感じで受け入れる僕がいました。
ただ一つ困ったことがあります。
Yとの生活で作られた価値観です。
今僕は童貞であった頃の女性との恋愛は清く正しくという幻想と、Yとの生活による貞操観念、smプレイ上で女性の尊厳を貶めることに快楽を覚えた価値観。
僕はこの先恋愛が出来るのでしょうか。
何食わぬ顔で生活しながらこの女は縛り付けてぐちゃぐちゃにしてやりたいなんて考えが頭を過ぎる自分にどうしようもない憧憬を感じてしまっています。