40代も後半になります。
仕事も家庭も順調。金銭的にも不自由なく、働いてくれるスタッフのため、そして社会のためと頑張ってきました。
若い女性スタッフはじめ多くの方から信頼され慕われて、傍目には悩みなどないかのように見られているのでしょう。
でも何かが満たされない思いで毎日過ごしておりました。
そんななか、仕事のイベントで出会ったコンパニオンの彼女。
抜群のスタイルと魅惑的な大きな瞳。
一目で心惹かれました。気づけば名刺を渡し食事の誘いをしていました。
数日後にはホテルのレストランでの食事。話を聞けば美しいだけではなく相手を思いやる懐の深い気持ちの女性だとわかりました。
思いは一気に深まり、次の約束。
どんな高級レストランでもいいのに、庶民的な焼肉を望んだ彼女。
2回目のデートでは帰りに手をつないで駅に向かいました。
この子は大事にしよう、大切にしようと心に誓った次のデートの約束。
しかし当日になり体調不良でお断りの連絡。
頻回だったラインのやりとりもプツリと途切れ。
不安と焦りが募る日々。昔々味わったほろ苦い失恋の予感。
思い切ってどうしたのと連絡したのが1週間後。
やはり「素敵な貴方だからこそ、不倫みたいな形になるのは罪悪感」との返事。
この苦く辛く切ない思いを、この歳になってまた味わうことになるのは
自らの未熟さだからなのでしょうか。
誰にも言えない思いを胸に抱きながら歩くと、街の空気は秋の気配を感じ始めていました。。。。