ある日の帰りだった。携帯を家に忘れて、公衆電話で家に電話をかけたけど、話し中でつながらなかった…。1時間経ってもつながらないから、いつも家にいるおじいちゃんの携帯にかけることにした。「090****1***」か「090****2***」のどっちか迷った。まずは「090****2***」にかけることにした。…「もしも~し?」明らかにおじいちゃんじゃない若い声…。「ま、まちがえました!」「えっ、ちょ…」相手がなにかいっていたけど、すぐ切ってしまった。もう1つの番号はあっていたから、最初からこっちにすればよかったって、この時はおもっていた…。
それから3日くらい経って、学校では卒業式の式歌練習が行われた。1年生から3年生までが集まって整列していた。私は2年だから、3年生と向かい合わせ。3年生には彼氏がいた。「ゆいか今日一緒に帰ろうな☆」「うん☆」その会話の中に「もしも~し?俺の存在無視か?」って彼氏の友達。…え?今のもしもしって…「ま、まさか!」大声で叫びながら友達を指さしていた。「なに、俺!?ってかその声…。」「「まちがい電話!」」声がハモる…。これが私たちの出会いだった。