めっちゃ好きやった女性の話。出会ったのは風俗へ行った時でした。
別に風俗初心者ではなかったのですが、最初に店で会った次の日に来た一通のメールにグッときたのがきっかけでした。
その頃はキャパ以上の仕事で毎日オーバーワーク、身も心も疲れていました。ちょうど昼過ぎに見慣れないアドレスからのメールが届きました。アドレス交換してたので、また営業メールか…と見てみると、笑顔の写メと、仕事に負けるな!の文字。(そのメールを御守りにして何度助けられたことか…)
それから、何度も通いました。でも、会ってもただ差し入れを一緒に食べるだけやったり、ノートパソコン持ち込んでDVD観たり…店の中だけでしか許されないデート。
それでもよかったんです。
しばらくそんな日が続いたある日、彼女がポツリと『この仕事、もう嫌や…』と泣き出しました。俺の胸にぎゅっとすがって泣いていました。
俺はそっと抱き締めて、辞めよう、お金なら俺が何とかするから辞めよう。本気で好きや、寮出て行くとこないんやったら一緒に暮らそう。って言いました。彼女はただ胸の中で頷いてるだけでした。
次の日、彼女と初めて外で会う約束をしました。お店辞めて、外も内も関係ないようになってから迎えにきて欲しい…と言われたので。
一緒に住みことや彼女の家族への仕送り…そんな新しい生活の為に、とりあえずのまとまったお金も用意して待ち合わせ場所に行きました。とても幸せな気分でした。
待ち合わせ。時間になっても彼女は現れません。連絡も取れません。
一時間後、メールが届きました。内容は、今辞めてきたところだということ、俺が居てくれたからもう一度人生やり直そうと踏ん切りがついたこと、凄く感謝してるってこと、私も本気で愛してること、でもごめんなさい…ありがとう、悩んだけどさよなら。大好きだよ。
え?えぇ!?
すぐに電話しましたがもう携帯は繋がりません。
目の前が真っ暗になりました。すぐに彼女との話の中で見えた景色を、片っ端から探しましたが、二度と彼女を見つけることはできませんでした。幸せの絶頂から絶望のどん底へ堕ちていく…。でもすべてにリセットをした彼女の事をこれ以上追いかけるのは辞めました。彼女を責める事ができません。彼女の方が辛かったかも知れません。これでいいんでしょう。
何処かで元気に過ごしてることを願って…
でも、いつでも連絡してこれるように、未だにアドレス変えることを躊躇している俺…。今でも時々、ちょっと胸を締め付ける思い出です。
長文駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。