2年間付き合ってる彼女がいる。浮気は一度もしたことない。だけど俺は女にモテたい一心にかられていた。もっと色んな女とやりたい…。そんな思いから俺は町へ出てはナンパを繰り返した。カラオケに誘い酒を飲ませてはホテルへ誘い連れ込んだ…どうだ。俺だってやればできるんだ…あるとき同じようにナンパして知り合った女とメールをやりとりするようになった。10回、20回、30回…メールを繰り返す度にお互い魅かれあっていった。俺は完全に有頂天になっていた。そんなある日メールしていた女の子に告白された。その瞬間その子のマエで俺は泣き崩れてしまった。うれしくて泣いたんじゃない。自分のやっている醜さに涙した。告白された瞬間、付き合っている彼女の事が頭をよぎった。2年間のぎっしり詰まった思い出が走馬灯のように頭をよぎった。俺はたった今それを握りつぶそうとしてしまった。心の中で謝った。この身勝手な行いに謝った。誰に謝っているのかわからない。神様なのか、この世のすべてにひたすら謝った。彼女の事は裏切れない。俺は女の子に誤り続け、すぐに付き合っている彼女の家へと向かった。おいおいと泣きながら洗い浚いすべてを彼女に話した。彼女は俺の手を握りじっと話をきいていた。話を聞きおわった彼女は怒る事もなく「それでも〇〇君がもどってきてくれたからうれしいよ」といって俺を抱き締めてくれた。涙がとまらなかった。もう2度とこんなことはしない。