Kは真夏の太陽みたいな男の子だった。野球で真っ黒に日焼けした体。意志の強い眼差しが大好きだった。13歳の君に20歳の私は恋をした。13歳の少女の気持ちで。なんだかんだで20歳になって君のいる所に就職をしたんだけど中身は全然大人になんてなりきれていなくて。先生なんて呼ばれたけど全然先生じゃなかったね。君は一生懸命大人になろうとしていて。そんな時私達は出会って共に生活をした。最初はほんのささいなことがきっかけだった。君は私に触れたがった。興味と欲情。私はそれを止めるべきだったんだ。でも止めなかった。嫌じゃなかったから。秘密の関係。抱き合うと太陽のにおいがする君。キラキラ輝いてる。私の前では強がって背伸びして…愛しくて、切ない香りのする君。欲望に素直な君。君の純粋さは君のズルさ。君の若さは君の危うさ。愛しくて憎い私の恋人。私…このままじゃダメだって思った。自分がどんどんダメになる。罪悪感と墜ちていく。私にもちゃんとした彼氏いたし、君にも同じ年の彼女ができた。でも相変わらず君は私を求めたね。だから。ある日私は静かにいなくなった。ねぇ悪い夢を見ていただけよ。私達。心に少し傷を残して…生きていく。私達同じ傷を抱いて生きていく。別々の場所で。同じ傷を抱いて